4月20日 (土)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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東京健康ランド まねきの湯カップ

2018年11月30日〜2018年12月4日
優勝者:4403木下 大將(福岡)

6日間シリーズの「関東地区VS九州地区・第37回東京スポーツ杯」は、日程通りの11月26日(月)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、予選道中では、福島勇樹(1位通過)と渡邉雄朗(同2位)が地元水面で奮闘。この2者が準優戦の1号艇を獲得したが、渡邉が「同枠戦」&「準優戦」で「6着・5着」と大敗して最終日は選抜回りとなった一方、福島は同日“連勝ゴール”でV戦のポールポジションをゲット。両者の明暗はクッキリと分かれた…。 また、ベスト6には関東地区と九州地区が「3名ずつ」エントリー。中でも、福岡支部の田中京介(2枠)と木下大將(3枠)の両者にとっては“デビュー初V”も懸かるラストバトルとなった! そして迎えたレース本番は、緩やかなホーム「追い風」に対して、順目の「上げ潮」が「30cm/s」という絶好の水面コンディションに。まずは、ほぼ横一線のスリットから、5コースの永田秀二がグイッと伸びたが、その永田をブロックして、田中が2コースから強引に「ツケマイ」を敢行。ただ、この時点で「スタート審議中」が表示された…。 その直後、田中の引き波に沈んでいた1号艇の福島に無念の「Fコール」が鳴り響いた。また、攻めた田中はターンが若干膨れ、代わって浮上してきたのは、ブイ際を差した木下と、捲り差しで切り込んできた村上遼(6枠)の両者だった。 続く2Mは、内有利のポジションから木下が先取りに成功。その木下と差しに構えた村上の間を狙った田中は、引き波に乗って後退。木下はホームストレッチで村上を振り切ると、2周1Mを漏らさずに回し切った時点で念願の“初V”が確定的となった! なお、村上がそのまま2着に入線したが、3番手の田中を猛然と追い上げたのは永田。2周1Mで渾身の差しを捻じ込むと、「18号機」のパワーでグングンと加速。難なく田中を捕らえ、逆転で3着に入った。 さて、ゴールライン通過後に派手なガッツポーズで喜びを爆発させた木下は、2006年11月の若松でデビューした「99期生」で、同期の出世頭は岡山支部の“絶対的エース”に君臨する茅原悠紀。対する木下は、ここまで「28回」の優出で計「7回」の“準V”を記録していたが、デビューから12年目にして、ようやく栄冠を掴み獲った! その木下は前走地の下関でもファイナルに進出して、大外から「2着」に食い込んでおり、「(下関は)エンジンは出てなかったけど、展開に恵まれた。リズムはいいっすね!」と最高の流れで当地へ参戦。ただ、前検日のモーター抽選後は「伸びは良さそうだけど、チルトが1.5度になっているし、どうしよう…」と悩まし気な表情を浮かべていた。 それでも、序盤の時点で「ペラの形が特殊で叩けないし、チルト1.5度のまま行きます」と腹を決めた。ちなみに、相棒の「38号機」は、10月のG2戦(江戸川634杯)で使用した地元の佐藤大佑が強力な“伸び仕様”に変貌させたモーター。木下本人も「チルト1.5度でまさか優出できるとは思わなかった」と驚いていたが、不慣れな“伸び一辺倒”の脚質にうまく順応できたことが、最高の結果をもたらした。 新鋭時代には度重なる「F2」や「事故パン」で回り道を余儀なくされた木下。今期こそB1級に落ちているが、来期(1月1日以降)は晴れてA2級に復帰する。センター筋からの攻撃力も十分とあって、“一発屋”で終わることはないはず。今後は自身初の「A1級」を目指して、さらなるペースアップを図りたいところだ!




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