4月20日 (土)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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ボートレースレディースVSルーキーズバトル / 2月11日〜2月16日

節全体の展望・注目の選手

渡邉雄今泉の地元112期コンビが白組を牽引!

紅組平高魚谷原田ら好メンバーが集結!




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渡 邉  雄 朗

4759
今 泉  友 吾

4450
平 高  奈 菜

4347
魚 谷  香 織

4847
佐 藤  隆太郎

4372
原 田  佑 実


昨年の12月に三国で行われた「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」の【第2戦】が、2月11日(月祝)から江戸川で開幕する。タイトル名の通り、女子選手と男子ルーキー選手(登録6年未満)による“紅白対抗戦”で、レディースとルーキーズが同数の「24名」ずつ参戦を予定している。

なお、今シリーズは6日間の“2準優制”にて争われ、まずは4日間の予選を戦った上で、レディース・ルーキーズそれぞれの準優メンバー(6人ずつ)が決定。そして、各々の準優勝戦で3着以内に入った男女各3名が最終日の優勝戦(12R)に進出する(※その他、団体戦のルール等に関しては特設サイトを参照のこと)。

前回・三国の「団体戦」では、セーフティリードを保っていたルーキーズを最終日にレディースが急追。最終的には、僅か「1ポイント」の差でルーキーズが団体戦を制覇したが、今回のルーキーズ組では渡邉雄朗今泉友吾の地元“112期コンビ”に大きな期待が懸かる。

渡邉雄は、2017年から2年間にわたり江戸川の「フレッシュルーキー」を務め上げたが、昨年は当地に計「10節」も参戦と“経験値”は十二分。自身2度目となるV戦1号艇から臨んだ昨年暮れの「京葉賞」では2着惜敗と、後一歩のところで“デビュー初V”を逃したが、事故点に苦しんだ時期を乗り越えて着実に力を付けている。難易度の高い江戸川の水面を誰よりも知り尽くしているだけに、この渡邉雄が先頭に立ってルーキーズを牽引することは間違いない!

今泉は、一昨年の2017年に関東地区の「トップルーキー」に選出された有望株。昨年12月の平和島では、6コースからの「捲り差し」で念願の“初V”も飾っている。自力で攻めたい渡邉雄とは対照的に、典型的な「コーナー勝負型」で、道中の接戦において無類の強さを発揮。戦法的には「連下型」に属するが、逆に舟券への貢献度は極めて高い選手だ。

同じく地元・東京支部からは“速攻派”の佐藤隆太郎もスタンバイ。今期で“3期連続”のA2級だが、まだ勝率「6点の壁」を打ち破れておらず、勝負どころでの事故がやや多い印象。ただ、攻撃能力は一級品で、自慢の“S力”が存分に生きる「伸び型」の好機を引けると一躍V候補に浮上してくる。

遠征組では、すでに当地で優勝実績のある上田龍星浜先真範に注目したい。上田は“初V”を飾った昨年8月の下関直後の当地戦(BP習志野開設12周年記念)で“2節連続V”を達成。思い切った「全速戦」が魅力で、今期(昨年11月1日以降)も「6点ペース」と好調。今シリーズもスピード全開の攻めで大いに沸かせてくれることだろう。

浜先は、当地初出場だった2017年2月の「ルーキーシリーズ」で「2コース差し」を決めて“初V”をもぎ獲った。その後は事故点に苦しみ、前期はB2級に陥落する試練を味わったが、今期はA2級復帰を果たした。戦法的には「差し」の比重が高いが、レースセンスは十分。当地は2年ぶりと間隔が開いたものの、水面にはしっかり適応してくるはずだ。

さらには、ルーキーズ唯一のA1レーサー・佐藤博亮と、A1経験がある権藤俊光もV候補に名を連ねる。この両者はともに2度の「F2」を経験。スタートは果敢だが、「捲り」主体の佐藤博に対して、権藤は圧倒的に「捲り差し」が多い。2人の比較では、機出し手腕に秀でている権藤の方が戦績は安定しており、今期も好ペースだ。

前記した佐藤博に加えて、三重支部の松尾充松井洪弥、静岡支部の板橋侑我と、東海地区からも多くの精鋭たちが参戦。この中では、板橋のレースセンスが一級品だが、松尾&松井の2者も「江戸川は好きな水面」と言うだけに楽しみな存在。特に、A1級昇格も間近の松尾は全力で悲願の“初V”を狙ってくることだろう。

その他、参戦機会の増加とともに、当地水面を一歩一歩攻略している中田達也や、前回の当地戦(昨年10月の日刊スポーツ杯)で“準V”の山下流心、そして、「捲り差し」に切れ味がある黒野元基の3者からも目が離せない。中でも、年末の若松で優勝している中田は“惑星候補”としてイチ推ししたい!

一方、紅組の「レディース」で、真っ先に名を挙げたいのは“最強のB2レーサー”と言える平高奈菜魚谷香織の2者。まず平高は、前々期に「F3」を犯して、昨年3月の「G2レディースオールスター」後に半年間の長期欠場を余儀なくされた…。

そして、戦列に復帰したのは昨年9月の平和島「男女混合戦」だったが、そこでいきなり優勝戦に進出。その平和島を含めて年末まで「ダッシュ戦一本」を貫き通して、着々と態勢を立て直してきた。なお、当地を走ったのは2015年11月の「ヴィーナスシリーズ」の一度きりだが、V戦1号艇で優出(3着)と難水面に即対応。今シリーズも、他艇をなで切りにする“鋭角ターン”で魅せてくれるか!?注目したい。

魚谷は、昨年10月の住之江で1年8ヶ月ぶりに産休から復帰すると、3節目の若松でベスト6入りを果たすなど順調に実戦感覚を取り戻している様子。また、江戸川は過去に3節走って全て優出している「得意水面」で“波乗りテクニック”も絶品だ。約2年半ぶりの当地参戦に加えて、活きのいい男子ルーキーを相手に回す戦いでも、好勝負を期待したい!

そして、原田佑実も魚谷に負けず劣らずの当地好走タイプで、現在江戸川は“3連続優出中”と滅法強い。硬軟自在なレース運びで舟券への貢献度は高く、荒水面も無難に乗りこなしてくる。今期も昨年11月の桐生で優勝しており、勝率も「7点」に届く勢い。“絶好調”の原田も確実にV圏へ食い込んできそうだ。

さらに、遠征組の女子において当地で優勝経験があるのは、江戸川通算「8優出&2V」と実績十分の谷川里江。大ベテランの域に入ってきたが、活発なレーススタイルは健在で積極果敢な「捲り」が身上だ。そして何と言っても機出しの「引き出し」が多く、高い確率でモーターを仕上げてくるのは大きな強味。首尾良く上位機を引き当てるようだと、パワーで押しまくるレースでルーキーズの面々を成敗するシーンもありそうだ。

その他では、“安定銘柄”の一人である香川素子と、強力な“速攻”が武器の宇野弥生も参戦予定。香川は前回戦(昨年9月のG3江戸川女王決定戦)こそ予選最終日にフライングで散ったが、戦績自体は安定している。荒水面も力強く乗りこなせる香川もベスト12圏内に絡んでくるのは必至だ。

香川に対して、調子の波が大きい宇野だが、好調時には快Sを連発して“攻めダルマ”と化す。近況の当地成績は今イチだが、直線のパンチ力に富む良機を引けると怖い存在になってくる。

加えて、渡邉優美深川麻奈美の福岡勢や、前記した魚谷と同様に、昨年10月の津で産休から復帰した喜井つかさも実力は十分。V戦1号艇を獲得した2016年11月の「G3江戸川女王決定戦」では惜しくもフライングに散った喜井をはじめ、渡邉優と深川も当地では好走歴が多く、紅組のポイントゲッター候補として期待したい。

最後に、地元・東京支部のレディースでは、当地で“V経験”がある清水沙樹に、江戸川の「新旧フレッシュルーキー」の倉持莉々富樫麗加、そして“ロケットS”が強力な藤原菜希、昨年暮れの「京葉賞」で“超抜パワー”を引き出し見事優出を果たした宮本紀美の5名が注目株だ!

“弾丸娘”の清水&藤原に倉持を加えた3者は破壊力満点の攻めが魅力で、大敗を恐れぬ大胆不敵な強ターンを繰り出してくる。富樫の方は、粘り強く捌ける“実戦仕様”に仕上がると真価を発揮する。宮本はスピード的に一歩劣っても、前回のようにツボに嵌ると快速モードに突入。それぞれが第一関門の準優入りへ、初日からメイチ態勢で挑むことだろう。

(※出場予定選手・データは、すべて1月11日現在。)