4月19日 (金)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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G2江戸川634杯・モーターボート大賞 / 5月14日〜5月19日

節全体の展望・注目の選手

“江戸川鉄兵”こと石渡を筆頭に東京勢が「15名」と大挙参戦!

遠征勢では実績最上位の坪井と絶好調男の池永に注目だ!




3716
石 渡  鉄 兵

4335
若 林    将

3959
坪 井  康 晴

4019
笠 原    亮

4364
池 永    太

4459
片 岡  雅 裕


1月に実施されたG1戦(江戸川大賞・開設63周年記念)に続く、2019年の当地特別戦【第2弾】の「G2江戸川634杯・モーターボート大賞」が5月14日(火)に開幕を迎える(※6日間の3準優制にて開催)。なお、当節の直後にSG戦(福岡ボートレースオールスター)が控えている関係で“大駒”と呼べる選手の参戦は少ないものの、数多くの“江戸川巧者”が集結しており、白熱した質の高いレースが展開されるのは必至だ。

なお、初日(ドリームレーサー賞)と2日目(ゴールデンレーサー賞)に“Wドリーム戦”が実施されるが、まず「15名」が出場する地元の東京支部勢では、ドリーム戦にもエントリーしている石渡鉄兵若林将齊藤仁後藤翔之の4選手がシリーズリーダーの座を争うのは間違いない。

中でも、満場一致の“主役”は石渡だ。現在はA2級に陥落(※前期が出走回数不足のため)していることで一般戦回りではあるものの、4月21日の時点で「11優出&4V」と優出ラッシュで、自身初の「8点勝率」を狙えるほど絶好調。各地でコンスタントにモーターが出せていることに加えて、レースぶりにも一切隙がない。

その石渡は、当地正月開催の「新春金盃」で自身初の“完全V”を飾り、江戸川の一般戦は現在「4連続V」と他を寄せ付けない異次元の強さを誇る。江戸川の特別戦においては、2012年7月の「57周年記念」以来、優勝から遠ざかっているものの、絶好調モードを継続している“江戸川鉄兵”が当シリーズを制する確率はかなり高そうだ!

“ワントップ”として君臨する石渡を、若林・齊藤・後藤の3者が追撃する。特に、1月の当地「63周年記念」で“G1初制覇”を達成した若林は、その2節後に走った平和島のG1戦(関東地区選手権)でも優出と、今期は充実一途と言える航跡を歩んでいる。理想とする「伸び型」に仕上がれば鬼に金棒だが、当地周年を完全な「出足型」で制したように戦法の幅が広がっており、当地特別戦“連覇”へ気合は十分だ!

「回り足重視」の調整で臨む齊藤も当地戦の成績は安定しており、昨年のGWシリーズを「2コース差し」で制している。当節も道中勝負を織り交ぜた機敏なハンドルワークを駆使して、準優(ベスト18)入りを外すことはなさそうだが、悲願の“地元特別制覇”を虎視眈々と狙っている。

後藤は3月の若松でFを付けてしまったが、前期は「3V&7点ペース」と好調だった。近況の当地戦はチルトを跳ね上げた“伸び仕様”に新境地を見い出し、前回1月の「63周年記念」では予選1位通過を決めたほど。その周年は準優戦でまさかの敗退(4着)を喫しただけに、雪辱へ熱く熱く燃える6日間になってくる。

その他の地元勢では、“速攻”が武器の三角哲男&飯山泰の両者に、来期(7月1日以降)のA1級復帰が確定的な柔軟派の作間章もV戦線を大いに盛り上げる存在だ!

この3者では、惜しくも優出は逃したものの、4月の「宮島マスターズチャンピオン」でダッシュ水域から質の高いレースを披露していた三角は“老いてはますます壮んなるべし”という諺がズバリ当て嵌まるほどに元気一杯。近況の当地戦では凡機に手を焼かされているが、モーターさえまともに動きさえすれば優出(ベスト6)入りも十分に可能だろう。

さらには、波巧者が揃う地元勢に中にあって、“当地3割増し”と言っていいのは、「元祖」の桑原将光を筆頭に、荒井翔伍北山康介渡邉雄朗の4人。まず、前期は不調で厳しいA2級勝負に追い込まれた桑原だが、今年走った2節の当地戦においては、計「18走」して舟券を外したのが「4回」だけ。相手が強いG2戦でも、江戸川であれば互角の勝負を期待して良い。

そして、荒井翔・北山の両者は、桑原と同様に「回り足系」が仕上がると、当地では無類の粘りを発揮する。逆に、渡邉は一本気な“剛”の「伸び型」で勝負してくることが多い。

その渡邉は、新モーターの第1節目だった4月の当地戦(ジャパンネット銀行賞)で、自身が「満足できますね!」と言い切れるほどの“伸び”を引き出して、見事ベスト6入り。ここも他艇にプレッシャーを与えられる「伸び」を引き出せれば、強力メンバーが揃った当シリーズでも“台風の目”になり得る存在だ!

一方、遠征勢に目を転じると、当地で上位と言える実績を残しているのは、SGウィナーである坪井康晴笠原亮の静岡コンビ。坪井は2017年4月の「三国64周年記念」を制して以降、特別タイトルこそ獲れていないが、今期は地元・浜名湖のG1戦で2優出。決して好調とは言い切れぬ状態でも、無難に立ち回れている印象が強い。

その坪井は今回が約2年ぶりの参戦だが、当地では「59周年記念」を制した実績があり、江戸川の難水面もキッチリ乗りこなしてくる。当節も確かな「機出し手腕」を発揮して“実力者”らしいレースを期待したいところだ。

一方の笠原は、昨年に2つのG1タイトルを獲得して復活の狼煙を上げたが、調子の上下動が激しいタイプ。それでも、好調時に繰り出されるターンは強烈で、一にも二にも“モーターの仕上がり”がキーポイントになってくる。近況の当地戦では目立つ活躍を見せられらていないが、荒水面には強く、波が出ても戦力ダウンは一切ない。

そして、大阪支部の岡村仁(58周年記念)&鶴本崇文(昨年10月の634杯)の両者も、当地の特別タイトルホルダー。特に「江戸川は凄く相性がいい!」と好相性を自認している岡村は、当地で現在「3連続優出&1V」と好走中。この浪速きっての“荒波巧者”も、初日から豪快な攻めを連発して“V”を目指す構えだ!

一方の鶴本は、岡村ほどの「決め手」は有していないが、「差し」が巧く、出足系統さえ仕上がれば絶妙なハンドル捌きでポイントを重ねてくる。前回2月の当地戦(夕刊フジ杯)では途中帰郷の憂き目に遭っただけに、モーターもまだ新しい当節は気持ちを新たに雪辱を誓っていることだろう。

そして、九州勢では、ドリーム戦に選出されている三井所尊春池永太とともに、下條雄太郎の3者に期待が集まる。当地実績が上位なのは“伸び”を引き出すツボを心得ている三井所だが、池永・下條も攻撃性能は高い。特に、前期“V5”の池永は「確変モード」が継続しており、久々の“特別戦V”へ機運は高まっている!

さらには、香川支部の片岡雅裕村越篤の2者では、当地で「61周年記念」を制している村越が根っからの江戸川大好き人間。しかし、近況の充実度は昨年の「芦屋チャレンジカップ」で“SG初優出”を果たし、1月の当地「63周年」でもベスト6入りを果たした片岡の方が断然上で、ここもV戦線を賑わす存在となってきそうだ。

他にも、白石健濱崎誠荒井輝年の3人も言わずと知れた“江戸川巧者”で、この中では、来期のA1級復帰を確定させている白石に注目したい。前回2月の当地戦(BOATBoyカップ)は、予選2日目の転覆で優出は逃したものの、随所で素晴らしいレースを披露していた。旋回力にスタート力、そして“波乗り手腕”もハイレベルな白石も“特別戦初V”が十分を狙っていける!

最後になるが、「S力」+「攻撃力」を高いレベルで兼備している萩原秀人稲田浩二も要チェックの存在で、とりわけ、前回(昨年11月・ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ)で優勝した萩原の「ターンスピード」は当節のメンバー中でもトップクラス。萩原自身は、波が出ると戦力が“3割減”になってしまうが、静水面ならば好勝負は必至だ!

(※出場予定選手・データは、すべて4月21日現在。)