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G1江戸川大賞・開設64周年記念

更新日:2019/09/16 11:37:31

節全体の展望・注目選手

  • 選手名:石 渡  鉄 兵3716石渡鉄兵
  • 選手名:茅 原  悠 紀4418茅原悠紀
  • 選手名:湯 川  浩 司4044湯川浩司
  • 選手名:柳 沢    一4074柳沢一
  • 選手名:井 口  佳 典4024井口佳典
  • 選手名:原 田  幸 哉3779原田幸哉

大将格の石渡を筆頭に、地元勢が「9名」参戦する64周年記念!

当地実績満点の茅原湯川他、遠征勢も豪華キャストが大集結!

※更新情報(8/29)…初日のドリーム戦に2号艇で出場予定でした辻栄蔵選手(3719・広島)は「病気」のため欠場となりました。そのため、初日ドリーム戦のメンバーが変更となりました。


1月に行われたG1戦(63周年記念)、そして5月のG2戦(江戸川634杯)に続く、当地では今年3回目の特別競走「G1江戸川大賞・開設64周年記念」が9月24日(火)に開幕する。陣容を見渡す限り、「スピード」と「腕っ節の強さ」を兼備した“江戸川巧者”が多数集結しており、第一関門の準優(ベスト18)入りへ熱い4日間の予選バトルが繰り広げられる!

さて、今シリーズも初日と2日目の「12R」に恒例の「Wドリーム戦」が組まれており、計「9名」が出場する地元の東京支部勢では石渡鉄兵(初日・ドリームレーサー賞の1号艇)と若林将(2日目・ゴールデンレーサー賞の6号艇)の両者が、そのドリーム戦に選出されているが、言うまでもなく“江戸川の大看板”である石渡が当節の主役候補だ!

その石渡は、今年の仕事始めだった当地の「新春金盃」で自身初となる“完全V”を達成。その後は、3月の鳴門まで“7連続優出”と「確変モード」の走りを見せた。加えて、現在のところすでに“V4”とコンスタントに優勝回数を積み重ねている。

常に江戸川では「(誰にも)負けられない!」という強い気持ちで臨み、“歴代最強”の当地「63優出&20V」という異次元の成績をマークしている石渡。なお、当節で金字塔の江戸川通算“300勝”を達成するのは確実で、目指すは自身3回目となる江戸川での“G1V”。磐石の「機出し」+「レース運び」で強力遠征勢を迎え撃つ構えだ。

一方の若林は、昨年こそ当地を5節走って「1優出」のみと不本意な結果に終わったが、今年は凡機に手を焼きながらも「新春金盃」でベスト6入りを果たすと、続くG1戦(63周年記念)では、予選3日目から破竹の“5連勝”で悲願の「G1タイトル」を獲得。大先輩の石渡に一歩追い付いた格好だ。

ただ、若林はフライング休みを消化して、戦列に復帰した7月以降は「調子は良くない。優出できた住之江も(機は)出てなかったし、次の平和島はもっと酷かった…」と浮かぬ表情を浮かべていた。それでも、“速攻派”で勢いづくと力強いレースを連発する若林。“周年連覇”へ向けて何とかリズムアップを図りたいところだ。

その他、東京支部からは三角哲男中野次郎作間章山田哲也永田秀二福来剛渡邉雄朗の7人が参戦を予定しているが、中野・福来の2者が今期は好調な走りを見せている。まず6月多摩川の「SGグランドチャンピオン」で予選突破を果たした中野は、勢いそのままに、続く7月の常滑「SGオーシャンカップ」ではファイナル進出。大舞台で大いに存在感を示した。

その中野、当地では2012年暮れの「京葉賞」以来、優勝から遠ざかっている他、最近は江戸川で「クリーンヒット」を打てていないが、通算では「17優出&2V」と実績は豊富で、特別戦でも「4優出」をマークしている。すでに平和島・多摩川の“周年タイトル”を保持しており、自慢の「テクニック」を生かせる状態に仕上がれば、東京3場の“G1完全制覇”も夢ではない。

また、福来は今期(5月1日以降)だけで「3優勝」とV量産態勢に入っている。本人曰く「エンジンを常に出せている訳ではないけど、レースの流れがいいんですよ」と、今はやることなすことが上手くいく状況で、完全に“好調の波”に乗っている。

加えて、“超S級”の「波乗り手腕」と鋭さ満点の「旋回力」を兼備している福来。1月のG1戦(63周年記念)は惜しくも“銀メダル”だったが、ターンの瞬発力を存分に生かせる「出足」+「操作性」を仕上げ切れるようであれば、悲願の“G1初制覇”も十分に狙っていける。

さらに、前年まで2年間当地の「フレッシュルーキー」を務め上げた渡邉雄だが、前期は「事故点」との戦いに打ち勝ち、今期が初のA1級。それに伴い、悲願だった“江戸川G1初出場”が決定した。

なお、自身初のG1正規斡旋だった7月の「びわこ67周年記念」では、予選突破はならなかったものの、節間で“4連対”と健闘。本人も「楽しかった」と、並み居るトップレーサーと相対しても、臆することなく立ち向かっていた。当節も“挑戦者”として臨むが、自らを鍛え上げた江戸川で、力の限りのレースを見せてくれるはずだ。

遠征勢に目を移すと、当地通算勝率が石渡を超えている湯川浩司茅原悠紀の実績は抜群。遠征勢では唯一無二の、当地“G1V3”を達成しているのは湯川。直近においても“3連続優出中”と安定感十分のレース運びで、難易度の高い江戸川水面を的確に乗りこなしている。

感性が鋭く、モーターと会話ができる“快速王子”の湯川は、良機を引ければ“超抜”も望めるし、仮に中堅クラスの機を引いても、当地では立て直してくることが多い。今期もコンスタントにグレードレースで活躍しており、V戦線を大いに盛り上げてくれるはずだ。

一方の茅原も、2016年3月の「G2江戸川634杯」を制覇している他、一時は“無双状態”の強さを誇った「ドル箱水面」だ。湯川に比べると安定して機が出るタイプではないが、好調時に繰り出す攻撃の“破壊力”はボート界屈指。荒水面にも滅法強く、モーターさえある程度の域に仕上がれば、一気に“V候補”へ躍り出る!

そして、柳沢一平本真之の愛知勢に、三重支部を牽引する井口佳典。さらには、静岡支部の坪井康晴を擁する東海勢の層も厚い。6月の「多摩川グランドチャンピオン」で“SG初戴冠”を成し遂げた柳沢は、地元常滑の「オーシャンカップ」でも“準V”と飛ぶ鳥を落とす勢い。今や池田浩二と並び立つ、愛知支部の“エース格”にのし上がった。

その柳沢は、初の“G1V”がこの江戸川で、参戦機会も比較的多く、今年も7月の「デイリースポーツ杯」に出場している。ちなみに、その前回戦では調整に苦戦して、予選敗退を喫したものの、4日目以降は“5連勝”で締め括っている。調整の「方向性」を掴んだ柳沢も、実に楽しみな存在だ。

対する平本は、5月の「福岡オールスター」でベスト6入り。また、今期だけで“3V”と、勝負強さを発揮している。安定感は一息とも言える当地だが、波水面には結構強いタイプ。“アウトの魔術師”と言えるほど、ダッシュ水域からの「捲り差し」は切れ味が鋭く、良機の援護を得ると覇権争いに食い込んでくる。

井口は“SG6冠”と実績最右翼だが、今年はSG戦での結果が一息。その一方、G1戦では「6優出&1V」とコンスタントな活躍ぶりで、流れを掴んだ時はやはり強い。水面が荒れても黙々と乗りこなしてくるし、有力な“V候補”の一人だ。

坪井は6月の「グランドチャンピオン」で約2年ぶりにSG戦のファイナル進出。今年全般で振り返っても、記念・一般戦を問わずに、安定して結果を残している。当地でも前回5月の「G2江戸川634杯」では準優戦で敗退したが、キラリと光る“伸び足”を引き出していたし、現行のモーターを経験しているアドバンテージを生かせそうだ。

そして、埼玉・群馬の両支部からは、秋山直之須藤博倫の「83期コンビ」と、飯島昌弘土屋智則の4者に注目。なお、当節でも屈指の“波乗り王”である秋山は、現在「事故率」が高く、今シリーズは我慢の走りを強いられそう…。その一方、当地で“特別戦”を制している須藤・飯島・土屋のリズムはまずまず。特に、近況の当地戦で“快速機”をモーター抽選で引き続けている須藤には、前検日の時点から注目したいところ。

そして、辻栄蔵市川哲也の広島勢では、今まで勝てそうで勝てなかった念願の地元周年(宮島65周年記念)を6月に制した辻は、ボート界でも指折りのテクニシャン。昨年9月の桐生において「G1V」で“24場制覇”を達成した持ってる男は、難易度の高い江戸川水面も巧妙に乗りこなしてくる。

一方の市川は、G2戦の「江戸川634杯」を含めて、当地では“V4”の実績。マスターズ世代に突入しても元気一杯で、この先の10月には、辻とともに、8年ぶりとなる「SGボートレースダービー」への出場も決定している。気っ風のいい攻めは健在で、当節もシリーズを盛り上げてくれそうだ。

やや手薄な九州勢では、原田幸哉山田康二の両者に期待が集まる。2年前に長年“エース”として君臨してきた愛知支部から、長崎支部へ転籍した原田は、今も「7点台半ば」の勝率を叩き出す実力者。極端に水面が荒れると減点材料になるが、静水面で戦えれば、攻撃力を存分に発揮できる。

山田の方は、元祖“最高勝率”の師匠・峰竜太には及ばなかったものの、前期に記録した勝率「8.32」は桐生順平と並ぶ“4位タイ”。今期は6月の「宮島65周年記念」で負傷。1ヵ月半ほど戦線を離脱したが、常にトップステージで戦い抜くだけの“地力”が付いた印象だ。

ちなみに、山田は当地も“3連続優出中”と好走中。前回2月の「夕刊フジ杯」では、波高が「25cm/s」という過酷な条件を克服してVを奪取。全天候型で、立ち回りも“硬軟自在”な山田も準優(ベスト18)圏内に食い込むのは必至だろう。

最後になるが、西村拓也白石健の近畿勢に加えて、当地では「45周年記念」を制している三嶌誠司の3者も、荒水面には滅法強い江戸川好走タイプ。特に、今年すでに“V4”の西村は(強豪揃いの大阪支部所属とあって)記念レースへの配分は少ないが、前期は自己最高勝率(7.97)をマークして、完全に本格化。今期もその勢いを持続しているだけに、ひょっとすると“大仕事”があるかも…!?

(※出場予定選手・データは、すべて8月12日現在。)