4月23日 (火)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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GIII第29回アサヒビールカップ

2020年7月16日〜2020年7月21日
優勝者:3555野添 貴裕(大阪)

4日間シリーズ(得点率制)の「第19回日刊ゲンダイ杯」は、3月17日(火)に行われる予定だった最終日の開催が強風高波浪のため中止・順延となり、予定より一日遅れの18日(水)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、今シリーズは、初日が降雪による視界不良で9R以降が中止・打ち切りとなった他、予選最終日の3日目も7R以降は水面状況の悪化によってレースが打ち切られた。そのため、V戦進出を果たした6名の予選出走回数は、いずれも「3走以下」という極めて異例のラストバトルとなった。 そのような状況下でV戦の1号艇を獲得したのは、3日目に出場機会のなかった(※中止・打ち切りのため)地元の池田雷太。相棒のエース機(38号機)のパワーを存分に発揮して、2日目までを「3戦全勝」という快進撃で、自身初の「完全V」に王手を懸けた! その他、主力組では、武富智亮・野添貴裕の2者がファイナル進出を果たしたが、池田雷と同じ「東京支部」の内山文典・荒井翔伍も優出。さらには、池田雷と「機力2強」を形成した中嶋達也が絶好の「V戦4カド」をゲット(4位通過)して、「激戦必至」のラストバトルとなった! また、その最終日は、一日を通して南寄りのホーム「追い風」に対し、逆目の「下げ潮」が対峙するコンディションとなった。そのため、波長が若干大きくなった9R以降は、安定板を装着してレースが実施された。 そして、下げ潮が「60cm/s」と流速が強まり始める中で優勝戦が開始されたが、4カドの中嶋&5枠の野添のダッシュ2艇がともに「ゼロ台」で飛び出した一方で、インの池田雷は「0.26」と痛恨の立ち遅れ…。その池田雷はスリット後に伸び返して「ジカ捲り」に出た武富(2枠)に応戦したものの、さらに中嶋が武富の上を2段で握ったため、1Mは「ガラ空き」状態となった。 その1Mを、スピードを乗せた「差し」で突き抜けたのは野添だった。まさに絵に描いたような「美味しい展開」ではあったが、野添はそれを逃さず、ブイ際を削る寸前の「鋭角差し」からバック線で独走態勢に持ち込むと、早々と優勝を確定的なものにした! 一方の後続争いは、野添に続いて大外から差し込んできた荒井(6枠)と、池田雷・武富の3者によって繰り広げられたが、まず1周2Mで内を突いた池田雷を捌いた荒井は、続く2周1Mで今度は池田雷を抑えながら、武富を捌くという「道中競りの強さ」を発揮。明らかに機力劣勢の荒井だったが、最後までノーミスで回し切って2着を死守した。 その後も「3着争い」は続いたが、3周1Mで外をブン回した池田雷がラストの2Mで武富を冷静に差して3着。痛恨の仕掛け遅れで「大魚」は逃してしまったが、最後はV戦白カポックの意地を見せた。 さて、混戦の1Mを鋭角差しで一気に突き抜けた野添は、当地「10回目」のファイナル進出にして念願の「江戸川初制覇」を達成。レース後に話を聞いたところ「今までもチャンスはあったんだけど、やっと(優勝)できたな、という感じだね」と控え目に喜びを表していた。 その野添、今節は早い段階でペラ調整がバシッと嵌った。初日の時点から「スリット気配」は上々だったが、V戦終了後に「野添さんはレース前のS特訓から凄く出ていた」と脱帽していたのは荒井。野添自身も「Sは放ってしまったけど、全速だったら捲れたかもしれないね!」と言えるほど、相棒の「35号機」は完璧に仕上がっていた。 また、今期(昨年11月以降)は期初めの福岡でいきなりフライングを切って、守勢のレースを強いられてきた野添だが、今節の活躍で勝率は「6.06」まで上昇。この後は、蒲郡と若松の一般戦に出走した後、期末(4月末)にプレミアムG1「津マスターズチャンピオン」が控えている。中外コースから思い切りのいい攻めを身上とする野添は、更にペースを上げて「大一番」に挑みたいところだ!




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