4月17日 (水)

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第20回日本写真判定杯

2020年7月29日〜2020年8月3日
優勝者:3679飯島 昌弘(埼玉)

5日間シリーズ(得点率制)で争われた「第19回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯」は、3月22日(日)に行われる予定だった2日目が強風高波浪で中止・順延となったため、予定より一日遅れの26日(木)に優勝戦が実施された。 なお、今節は強烈な北風(向かい風)が吹いて水面状況が悪化した3日目(24日・火)も7R以降が中止・打ち切りとなったように、春先らしく気象コンディションが非常に不安定な開催だった。 そのような状況の中、V戦の1号艇を掴んだのは飯島昌弘で、予選を「オール3連対」という安定感十分の走りを披露。「これぞ江戸川巧者」という面目躍如の走りでシリーズを牽引した! その他では、山崎哲司・内野省一・杉山裕也の愛知勢に、静岡支部の大橋純一郎を加えた東海地区の4者がファイナルに進出。さらに、福岡支部の河野真也もV戦に名乗りを上げた。 そして迎えた優勝戦は、南寄りのホーム「追い風」に対して、順目の「上げ潮」が「60cm/s」という内コースが有利な条件でレース開始となったが、全艇が「0.15前後」のスタートを決めて、ほぼ横一線の状態でスリットラインを通過した。 しかも、スリット後に伸びて行く艇もなかったため、マイペースのイン戦に持ち込めた飯島は1Mを一気に先取り。その飯島は、バック線の半ばで後続艇をグングン突き放すと、続く2Mを軽快に回し切って早々と「V」を確定させた。 飯島が「圧勝」したことで、レースの焦点は「2・3着争い」に絞られたが、1周1Mは山崎(2号艇)・内野(3号艇)・大橋(5号艇)の3者で「握り競り」になったため、カドから冷静に差し込んだ河野(4号艇)が2番手に浮上。河野は続く2Mで、内々を突いた杉山(6号艇)を捌いたが、その両者に山崎も含めた3人での接戦となった。 そして、2周1Mは河野の内懐が空いていたのを見逃さなかった山崎が、果敢に切り返して河野を逆転。次の2周2Mを慎重に回し切った山崎は、そのまま2着に入線した。一方、河野と杉山による3着争いは、3周1Mで河野のターン漏れを誘発した杉山が3着に入った。 さて、インから断然の「1番人気」に応えた飯島は、2015年11月(日本財団会長杯)以来、4年4か月ぶりの当地V。ラストは舟足にも余裕が感じられたが、旋回が流れやすい「追い風」+「上げ潮」の条件に即した丁寧なクイックターンでの「圧勝劇」だった! その飯島、これで当地は通算「6回目」の優勝。江戸川では2006年11月の「モーターボート大賞(※当時はG1戦)」で自身初の「特別タイトル」も獲得している他、「マスターズ世代」に突入した現在においても、屈指の「江戸川巧者」として君臨。潮流を読み切った巧みな「捌き」に加えて、圧倒的とも言える「波乗り手腕」は、舟券を買っているファンに安心感を与えてくれる。 ちなみに、飯島は江戸川以外のレース場でも「安定感」は抜群。調整の「基礎」と「土台」がしっかりしているため、多少低調なモーターを引いた場合でも、凌げるレベルの「回り足」を引き出せるのが大きな強味。さらに、強豪揃いの記念レースを走っても大崩れすることは少なく、舟券への貢献度はかなり高い。 今後は、戸田(G2)・多摩川(G1)を走った後、プレミアムG1の「津マスターズチャンピオン」にも出場する飯島だが、その特別ロードを走り終えると、再び江戸川(5月のゴールデンカップ)に舞い戻ってくる。濱野谷憲吾&石渡鉄兵も参戦予定の注目のGWシリーズだが、遠征組の「刺客」として、地元の東京支部勢に立ちはだかるはずだ!




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