4月19日 (金)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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第43回大江戸賞

2021年8月16日〜2021年8月22日
優勝者:4748 渡邉 雄朗(東京)

5日間シリーズ(得点率制)の「ジャパンネット銀行賞」は、1月29日(金)に実施予定だった最終日が強風高波浪のため中止・順延となり、一日遅れの30日(土)に優勝戦が行われた。 なお、予選最終日(4日目)が降雪に伴う視界不良より、終盤の2レース(11R・12R)が中止・打ち切りとなったため、同日10Rまでの得点率上位6選手がファイナルの優勝戦に駒を進めた。 そのV戦の1号艇を手にしたのは、今節「機力2強」の一角であった渡邉雄朗。また、渡邉と双璧のパワーを誇った濱崎直矢が2位通過で、この両者が内枠を占拠した。 その他、渡邉を含めた計「4名」の地元勢がV戦に勝ち残ったが、得点率「8.00」で並んだ南野利騰・飯山泰は、1着本数で上回った南野が6位で、優出への最終切符を掴んだ。 迎えた最終日は、レース序盤からやや強めの北西風(向かい風)が吹いた。それに対し、逆目の「上げ潮」と対峙し始めた8Rに安定板が装着されると、潮流が強まって波が更に高まってきた11Rと12Rは、周回を2周に短縮してレースが実施された。 そして、V戦はインの渡邉が「0.23」の6番手スタートと後手を踏んだ…。そのため、2コースの濱崎が「ジカ捲り」を敢行したが、渡邉が応戦気味に回ったため、絶好の展開になった荒井翔伍(3号艇)が差し抜ける格好に。しかし、続く2Mで、2番差しの一瀬明(4号艇)が荒井に突進して両者大競りとなった…。 その2Mでは、渡邉が外に構えた位置から渾身の「差し」を捻じ込み、一気に先頭へと躍り出た。そして、2周ホームストレッチで後続艇を突き放した渡邉は、次の2周1Mを軽快に回し切って、優勝が確定的となった! ちなみに、優勝した渡邉は、4日目の予選終了後に「王道逃げを決めたい!」と意気込んでいたが、結果は「2M逆転」による辛勝。ピットに帰投した際に「スタート遅れてしまった。これではダメですね。勝てましたけど、スッキリしません…」と出てくるのは反省の言葉ばかり。 それでも、「出足は完璧でしたし、伸びの上積みもできていた。この出足は虜になりそうです!」と言うほどに、モーターの仕上がりは万全だった。元々は「伸び足」を重視した強気な調整で臨むタイプだが、今シリーズは直線よりも、手前のレスポンスがトルクフルな「23号機」の特性に見合った調整を施したことが、最高の結果をもたらした。 これで、渡邉は「江戸川初V」を達成した昨年のお盆開催(大江戸賞)以降、当地は5節走って「2V&2準V」と目を見張る活躍ぶり。過去に江戸川の「準地元スター候補」と「フレッシュルーキー」を各2年、計4年間務め上げ、誰よりも多く「場数」を踏んだことが大きな財産として、今に生きている。以前は「伸び型」に拘るが余り、乱調に陥ることも多かったが、その失敗を糧に真の「江戸川巧者」へと成長を遂げた。 さて、今後は戸田に出場した後、再び江戸川(2月3節目の3支部ガチ対決シリーズ)に参戦予定。自身通算「3V」の決まり手が「差し:1回」と「抜き:2回」という内訳のため、「次はスッキリ優勝したい。4カドから捲って勝ちたいですね!」と、自力での優勝を熱望。さらに、今節の活躍で勝率も「6.77」まで上昇させた渡邉は、A1級復帰へ向けて、次回もバリバリと勝率を稼ぎまくるはずだ!




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