4月18日 (木)

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第46回東京中日スポーツ杯

2022年11月16日〜2022年11月20日
優勝者:3473 石川 真二(福岡)

6日間の2準優制で争われた「秋川渓谷カップ・第46回サンケイスポーツ杯」は、強めの南風(追い風)が吹く日が多かった。特に、水面状況がかなり悪化した初日の終盤戦(11R・12R)は中止・打ち切りとなったが、シリーズを通して順延はなく、日程通りの5月30日(月)に優勝戦が行われた。 まず、今節の「シリーズリーダー」に君臨したのは、静岡支部の池田雄一。調整がバシッと合った3日目に「超抜パワー」を引き出して予選をトップクリアすると、5日目の準優戦も逃げ切って、V戦のポールポジションを掴んだ! 迎えた最終日は「向かい風」+「下げ潮」の良水面でレースが開始されたが、逆目の「上げ潮」へ変わった「6R」に安定板が装着された。その後は、風向きが目まぐるしく変化したが、V戦は東風(右横風)の良好な水面コンディションとなった。 そして優勝戦は、4カド発進の北山康介が渾身のトップS(0.10)を張り込んできた。加えて、ジカ内の深井利寿(3号艇)がへこんで「絶好の隊形」となった北山は、フルスピードの「全速捲り」を敢行。その北山に対して、インの池田は猛然と応戦に出たが、北山と接触して無念の転覆失格に…。 その1Mは、北山が捲り切って先行。後続は、スピード満点の「捲り差し」で艇団を割った石川真二(6号艇)が2番手に。この時点で北山の優勝かと思われたが、北山は2Mに寄り過ぎたばかりか、舳先がターンマークに接触…。そのミスを逃さなかった石川が鋭く差し込んで北山を逆転した! なお、(1Mで)事故艇が出たことで石川の「V」が確定し、北山は悔し過ぎる2着。また、大混戦となった1Mで難を逃れた稲田浩二(2号艇)が3着に入線した。 さて、普段は「ピット離れ」+「出足」の2点を追求して「スロー水域」で戦う石川だが、今回はミラクルな大外枠からの快挙。準優戦後のインタビューでは「普段はやらないセッティングで、行き足・伸びがかなり良くなりましたよ!」と、4日目までとは調整の思考をガラっと変える決断を下したことが最高の結果を生んだ。 その調整が実り「ダッシュ位置」から戦える舟足を引き出し、V戦も6号艇ながら「展示一番時計」をマークした石川。「1Mは4番(北山)か5番(鳥居塚)が攻めたところを捲り差すしかないと思っていました」と思い描いていた通りのレースに。その願ってもない展開を逃さぬ辺りが、通算「91V」を達成した強豪の「勝負強さ」たる所以だろう。 また、「僕の初優勝は1号艇で6コースに出ての捲り差しだったんですよ。江戸川でも2回優勝してるけど、最初の優勝は確か4コース辺りから捲ったと思う」と、アウト水域で戦っていた新鋭時代の記憶を廻らせていた。ちなみに、当地では1993年に「2V」を挙げて以来、実に「29年ぶり」となる超久々の美酒だった。 そして、記者が「他のレース場でもダッシュから行けるんじゃないですか?」と問いかけたところ、「(ダッシュだと)時計が見えないんですよ」と苦笑い。「ダッシュ戦は江戸川だけのお楽しみということで(笑)」と締め括った石川は、「次(次節)はマスターズリーグ(児島)だから進入を頑張らないと。今期はリズムが悪かったから取り戻したいね!」とも話していた。昨年の「最多勝男」の石川は、今後も自らのスタイルを貫いて「全身全霊」で目の前のレースに挑む構えだ!




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