8月18日 (金)
第39回大江戸賞

ホーム/総展望

第39回大江戸賞 / 8月13日〜8月18日

節全体の展望・注目の選手

“オール東京勢”による伝統のお盆シリーズ!

主役の石渡を筆頭に“波乗り自慢”が集結!




3716
石 渡  鉄 兵

4297
山 田  哲 也

4335
若 林    将

4468
大 池  佑 来

4608
荒 井  翔 伍

4318
桑 原  将 光


次節は、8月13日()に幕が開ける「第39回大江戸賞」の6日間開催(2準優制)。オール東京勢48名によって争われる当地伝統のお盆シリーズで、優勝賞金「150万円」を懸けて、まずは準優ベスト12入りへ予選4日間の熱い戦いが繰り広げられる。

なお、前節にピット内で潮見表をチェックしていたある選手が「次節は潮回りが悪いな〜。これは波乗り合戦になりそうだね」と苦笑いしていたが、主に南寄りのホーム「追い風」が吹く夏場において、当節は初日から4日目までが逆目の「下げ潮」基調だ。特に“潮位差”がある程度大きい「初日」と「2日目」に関しては水面が荒れる可能性もある。ただ、地元きっての“波乗り自慢”が多く参戦するだけに、仮に荒水面になっても、豪快に乗りこなしてくれることだろう!

さて当節は、このタイトルを「7回」も制している“大江戸賞男”の濱野谷憲吾が不在。よって、当地通算「17V」の“江戸川テッペイ”こと石渡鉄兵に大きな期待が懸かる。今年は当地を3節走って、前回6月の「62周年記念」こそ準優戦で敗退したが、正月の「新春金盃」で優勝を飾った他、3月の「ダイヤモンドカップ」でもベスト6入りを果たすなど、安定感十分の走りを見せている。

この直後には大一番のSGメモリアル(若松)に、後記する山田哲也とともに「江戸川推薦」で出場する石渡。精密機械さながらの正確さを誇る「S」と、的確無比な「旋回」を武器にシリーズを牽引して、狙うは「2回目」の大江戸賞V。そして、下旬のSGへ向けても、弾みを付けたい一節だ。

そして、東都のスタート王・山田も現勝率を7点台半ばに乗せており、今期は好調な走りが続いている。自慢の“鋭発”の威力が倍加する伸び型の好モーターを引けるようだと鬼に金棒だ。この後は昨年3月の「平和島クラシック」以来、約1年半ぶりのSG戦に加えて、立て続けにG1戦の斡旋も入っている。ギアをさらに一段シフトアップして、勢いを加速させたい6日間だ!

また、今年は当地「6度目」の参戦となる若林将だが、6月の「62周年記念」に続いて、先月行われた「江戸川634杯」と当地特別戦で連続優出中。“江戸川テッペイ”の域には及ばなくても、持ち味である速攻戦に、道中勝負においても力の篭った走りを毎回見せてくれている。格式ある「大江戸賞」のタイトル奪取へ、熱く燃えているはずだ。

年々着実に腕を上げている大池佑来永田秀二の両者も、V候補に名を連ねる。当地通算「12優出&2V」の若き波巧者である大池は、スポット参戦している記念戦線で揉まれたおかげで、一般戦を走れば完全に力上位と言える地力が付いた。立ち回りは硬軟自在で、道中戦の巧さにも定評がある。

一方、前期に初めて7点勝率(7.14)を残して飛躍した永田は、パンチ力のある攻撃的な走りが身上。今期も桐生で2度のV(5月&7月)を飾るなど、好調な走りを披露している。ただ、当地は初Vを飾った2015年10月の「BOAT Boyカップ」以来、優出が一度もなく、まずは鬼門の準優突破へ集中力MAXで臨むことになる。

小林泰はB1級とA2級を行ったり来たりの状態が続いていたが、デビュー10年目の今期に、念願の「A1級」昇格を果たした。S勘が抜群にいい“速攻派”だが、最近は「差し」の切れ味も増している印象。ただ、荒水面はあまり得意ではなく、波の鬼が揃う当節においては、なるべくなら静水面で戦いたいところだ。

村田修次一瀬明も、一般戦を走れば、まだまだ“主役”を張れる力量の持ち主。地元屈指の整備・調整巧者である村田は戦績も安定。近況も“5連続”優出中で、7月の鳴門でVを飾るなど、絶好調と言っていい。やや苦手としている「うねり水面」さえ回避できれば、好勝負は必至だ。

好調な村田に対して、一瀬は絶不調…。最近は各地で深刻な機力不足に陥っているシーンが目に付くが、好調時はコース不問で実にハイレベルな旋回を繰り出してくる。また、参戦機会はあまり多くない当地だが、直近3節では「V→V→準V」と完璧な走り。波が出ても全く苦にしないタイプということも付け加えておきたい。

そして、A2級では荒井翔伍桑原将光の2人も、当地においては常時主力級の扱いができる“波の鬼”だ。前期に“事故パン”で苦しんだ荒井は、その後遺症もなく復調しているし、桑原も今期は初のA1級が狙える位置に付けており好調。両者ともに「2着型」で勝ち味に遅い反面、道中戦で競り上げる粘り強さが真骨頂だ。

さらには、当地の地元スター候補から、関東地区のトップルーキーに昇格した三浦敬太と、江戸川のフレッシュルーキーに選出されている渡邉雄朗も注目株。6月の鳴門で念願の“初V”を達成した三浦は、好不調の波が激しいタイプで、序盤戦でリズムを掴めるかがカギだが、勢いに乗ると好発連打の攻めが期待できる。

一方、事故点が膨れ上がっている渡邉は、(選責の)転覆も許されない非常に厳しい状況だ。前回2月の当地ルーキーシリーズでは、気合が入り過ぎて非常識な(+0.05以上の)Fを切っていることもあって、Sに気を遣う一節。我慢の走りを強いられる…。

最後に、ベテラン勢では当地「8V」の実績が光り輝く高橋勲を筆頭に、乙津康志渡辺豊の3者が、ベスト12圏内に絡んできそう。ここが前期「F2」による60日間の休み明け3節目となる高橋は、そろそろレース勘も戻ってくる頃。得意水面で一気にペースアップを図りたい6日間になる。

対する乙津と渡辺は、調整面における“引き出し”が多く、確実にモーターを仕上げてくる。“攻め”の乙津に対し“捌き”の渡辺と、それぞれの走法は対照的だが、準優進出圏内に食い込んでくるシーンは十分だ!

(※出場予定選手・データは、すべて8月9日現在。)

開催日別 展望
8月17日(木)

5日目
昨日連勝の石渡鉄兵が貫禄の予選トップ通過!

昨日の4日目もホーム「向かい風」に対して、順目の「下げ潮」基調で、良好な水面コンディションの下、予選最終日の激闘が繰り広げられた。

そして、2つの準優戦が行われる本日の5日目も、引き続き「向かい風」が吹く気象予報が出ている。それに対し、前半戦(1R〜6R)の時間帯は逆目の「上げ潮」が入る潮回りだが、風速は強まらぬ見込み。よって、波が出る心配は少なく、順目の「下げ潮」になる準優勝戦は、絶好の水面を期待して良さそうだ。

ただ、誤魔化しが効かない、つまり“機力差”が如実に出る好水面になりそうなだけに、中外枠で「伸び」がいい選手には十分注意を払いたいところだ。

さて、前日まで得点トップを並走していた永田秀二と柳田英明の両者は、ともに予選ラストは1回乗りだったが、昨11Rで2着の永田が得点率2位で、準優戦(本日11R)の1号艇を手にした一方、柳田は昨7Rでの大外不利が響いて4着止まり。その結果、準優戦(11R)は2枠回りとなった。

なお、ボーダー下(13位以下)からジャンプアップを果たしたのは、三浦敬太と後藤隼之の2人で、特に昨日連勝の後藤は16位タイから、6位へ急浮上した。

そして、当地の絶対的な主役である石渡鉄兵も、昨日の外枠2走から見事連勝ゴールを決めて、逆転でトップ通過を決めた!

本日の石渡は、準優12Rに1号艇で登場。連勝した昨日の2走は、前後半とも1Mまでに伸びて自力で仕掛ける力強いレース内容だった。石渡本人も「伸びで負ける人はいませんし、上位の3人には入ってます!」と自信を持って言い切れる“鬼足”に仕上げてきた。

加えて「S」に関しても、非常に高いレベルで決まっており、「(準優は)0台の後半を狙って行きます!」とキッパリ。課題の「乗り心地」も改善しているし、後はイン戦ということで現在は「1度」で臨んでいるチルト調整程度だろう。他艇に影をも踏ませぬ逃走劇で、V戦の1号艇を掴む可能性は高そうだ。

その石渡の相手として有力なのは、初日の「江戸川選抜」において、インの石渡を3コース「捲り」で一蹴している一瀬明(2枠)だ。直線のパンチ力では石渡に一歩譲っても、「総じていい足だね。トータルでは上位ありますよ」と、万遍なく揃う最高の足だ。

なお、一瀬は2コース戦ということで、定石通り「差し」に構えるはず。それに対し、仕掛けたいのは中枠の村田修次(3枠)と佐藤大佑(4枠)の両者だが、「F」を抱える村田はSがカギ。さすがに「0台」の速い仕掛けには付き合わないだろう。

よって、「1Mは攻める気持ちで行きますよ」と話している佐藤に注目したいところ。しかも、根っからの“握り屋”である佐藤は、純地元の当地で初の予選突破ということもあり気合満々だ。

ただ、佐藤の機は「出足型」で「伸び」は普通クラス。石渡を捲り切るのは骨だが、「佐藤ロケットに期待ですね」とは山田哲也(5枠)で、佐藤が強引に握るようなら、山田と荒井翔伍(6枠)に連対のチャンスが訪れるかも!?

一方、先んじて行われる準優11Rで1号艇の永田だが、「今節は展開がいいですね」とレースのリズムが最高。モーターの仕上がりも、操縦性が良く「上位の一角」には十分入っている。S勘がいい柳田英明(2枠)がカベ役を果たしそうだし、主導権は握れるはずだ。

その柳田と、3枠の後藤隼之の舟足レベルは中堅上位クラス。共通項は「回り足」のスムーズさで、バシッと仕掛けが決まれば、好勝負に持ち込めるが、現状では永田を負かすほどのパワーは感じられない。

よって、インの永田が最も恐れているのは、カド枠に収まった矢崎誠一(4枠)だろう。とにかく「伸び系統」は“強烈”の一言で、本人も「スローからでも(自分より)内の人を驚かせられる足だよ」とご満悦だ。「S」が元々ムラなタイプで、旋回力も見劣るが、仮に全速の“快ショット”が決まると、「捲り一発」が大波乱を呼ぶ可能性もある。

さらに、伸びるカド矢崎の動向次第では、5・6枠の両者にもチャンスがありそうだ。「こんなに悪いのは久々です…」と泣きが入る大池佑来(5枠)には“絶好の展開”が到来する可能性があるし、「行き足がいいし、やっと乗りやすくなりました」と笑顔の三浦敬太(6枠)もノーマークは危険だろう。

遮二無二絞る矢崎に、インの永田が反発するシーンも考えられる一戦だけに、機力は劣勢でも「捲り差し」が巧い大池を“単穴”として推奨したい。
8月16日(水)

4日目
オール2連対の永田&柳田が得点トップを並走! 

水面状況が安定している今シリーズだが、昨日の3日目も、引き続き良好なコンディションの下でレースが行われた。

そして、予選の最終日となる本日(4日目)も、潮位差の小さい「下げ潮」基調の一日で、風も強まらぬ見込み。よって、絶好の水面で準優(ベスト12)入りを懸けた“熱い”勝負駆けが繰り広げられそうだ。

さて、予選の3日目を終えて、永田秀二と柳田英明が両者譲らず“オール2連対”を死守して、得点率のトップ(9.20)を並走している。まず永田は「行き足が良くて、その先の伸びにも繋がっている。上位の下はあって、乗り心地も3日目が一番良かったです」と調整がバチっと合って、申し分のない仕上がりだ!

柳田も「チルト−0.5度の方がSはしやすいね」と、昨10Rは課題に挙げていた起こしの重さが解消。「乗りやすくて、ターン回りがいいですね」と、こちらも“実戦足”に手応えを感じており、思い通りのターンが出来ている様子だ。

ただ、本日は両者ともに外枠からの1回乗り(永田11R5枠、柳田7R6枠)で、2つある準優戦の1号艇を掴むためには、もうひと頑張りが必要だ。

その2人を追うのは、石渡鉄兵(3位)と一瀬明(4位)の両者で、当地の“絶対的な主役”である石渡は、調整に試行錯誤を重ねた結果、「乗りやすくペラを叩いて、チルトを1度に跳ねたら、今(昨10R)が一番良かった。伸びて行くし、(その手前の)セカンドとサードの足もいいですね!」と納得の表情を浮かべていた。

一方の一瀬は、2日目の8Rで喫した減点(不良航法による−7点)を、昨日の連勝で見事挽回。見た目にはシリーズ序盤の方が直線系のパンチ力はあったが、「バランス型で足は上位の一角ですね」と、現状は欠点が全くない三拍子揃う快速仕様。実戦での力強さは満点だ!

なお、石渡がダッシュ2走(5R4枠&10R5枠)残しに対して、一瀬はスロー枠からの2回乗り(4R3枠&10R2枠)となる。この両者が激突する10Rは、本日一番の注目レースになりそうだが、特に「伸び」が相当きている石渡は、その足の特性が生きる外枠戦だけに、本日“連勝”の可能性も十分。虎視眈々と逆転での予選1位通過を狙っているはずだ!

また、5位の大池佑来と6位の若林将だが、ともに機力上位組との差は大きいものの、得点的に準優進出は安泰。そして、7位の村田修次は持ち前の調整力を発揮して、「48号機」の機歴を遥かに上回るパワーを引き出しており、こちらも予選突破が濃厚だ。(※進出ボーダーは「6.67」付近を想定。)

一方、注目の勝負駆けは、11位タイに並ぶ佐藤大佑&荒井翔伍の“106期コンビ”で、予選突破へは、ともに「2着以上」がノルマとなる。

まず、先に登場する荒井(5R5枠※1回乗り)の舟足だが、現状は完全に中堅止まりで、他力本願の足。ただ、1つ内(4カド)に強力な“機関車役”となる石渡が構える一番だけに、キッチリと展開を捉えれば出番はありそうだ。

対する佐藤(7R1枠※1回乗り)は「出足と回り足が良くて、中堅上位は十分にありますね!」とのことで、荒井に比べて機は出ている。本日はイン戦の一発勝負で、Sに集中するのみ。こちらは自力の「逃げ」でスッキリ勝って、ベスト12へ名乗りを挙げたいところだ。

さらに、ボーダー下(13位以下)の面々では、昨日連勝して、ようやくエース機「64号」のパワーを発揮した15位の西舘健(8R2枠※1回乗り)に加え、16位タイに並んでいる後藤隼之(4R4枠&8R1枠)・乙津康志(3R4枠&10R1枠)・桑島和宏(2R3枠&12R1枠)の4者が逆転進出を目論む。

この中では、乙津と桑島が機力的に余裕がないものの、桑島に関しては(相手関係にかなり恵まれた)前半2Rの3枠戦を勝ち切れると、チャンスが一気に膨らむ。

なお、気配がグングン上昇しているのは後藤で、「調整は合い始めました。乗り心地を含めて、全体にいいレベルですね!」と笑顔で話してくれた。その後藤は「2着・2着以上」という厳しいノルマだが、スリット付近の気配がかなり良くなっている中での「カド&イン」だけに、いつも以上に目一杯のSを張り込んでくることだろう。
8月15日(火)

3日目
減点挽回へ一瀬明がカド&インで連勝を目指す!

昨日の2日目は、初日に比べて気温が低下。梅雨時を思わせる穏やかなホーム「向かい風」に対して、全レースが順目となる「下げ潮」ということで、最高の水面コンディションでレースが行われた。

その2日目は、「5勝」を挙げた1号艇を含め、スロー勢が計「11勝」と活躍。なお、昨7Rでは断然人気を背負った東都きってのS巧者である1号艇の山田哲也がまさかの立ち遅れ…。3コースの後藤隼之が一気に捲って、今節の最高配当(58,330円・65人気)が飛び出した。

一方、昨日躍進を遂げたのは、初日の選抜戦に出場した石渡鉄兵(1着・1着)・若林将(1着・1着)・大池佑来(2着・1着)の主力3名で、特に石渡は“オール2連対”をガッチリキープした。

その石渡は「伸びはいいんですけど、曲がり難い」という状態が初日と変わらず、昨後半はチルトを−0.5度に下げて臨んだが、「乗り心地はこの方が安定しますけど、(足の)パンチ力が落ちますね…」と調整面はまだ思案中。それでも、「好機」+「好艇」ということで不安は少ない。本日の6枠戦(10R※1回乗り)も好レースを期待していいだろう。

若林(2R4枠&7R6枠)と大池(11R5枠※1回乗り)の両者は、昨日の好枠戦を物にした形。ただ、ともに「出足系統」に問題を抱えていたが、初日に比べると改善していた。中でも、大池は「行き足が良かったですし、回ってもいい感じがした」と、インから逃げ切った昨12R後に話しており、本体整備の効果が出た様子だ。

そして、前記した石渡とともに“オール2連対”を継続しているのは、柳田英明と永田秀二の2者。まず柳田は「バランスが取れていて回りやすい。でも、起こしにスムーズさがないですね」との自己評価。見た目にも中上級には届いていて、S巧者らしく仕掛けも安定している。カド&イン戦(4R4枠&10R1枠)の本日は、さらなるポイントアップのチャンスだ!

永田の方は、2コース発進だった昨10Rで、インから先マイした荒井翔伍を「差し」で仕留めて快勝。「永田さんは出してきてる…」と荒井が悔しそうに言えば、永田自身も「グリップするし、行き足もいいですね!」と良化を実感。ダッシュ枠2走(3R4枠&12R6枠)から臨む本日も、機動力を発揮して上位入線を狙う。

また、初日の選抜戦を「捲り」で制し、連勝スタートを決めていた一瀬明は、昨8Rの1周2Mで強引に突進。他艇に不利を与えたため、不良航法による減点(−7点)を科された。それでも「凄く出ることはないけど、全部の足がいい。エンジンは本当にいいね」と快速は不変。本日は“連勝”を狙えるカドとインからの2走(6R4枠&12R1枠)で、減点の挽回も十分可能だろう。

その一瀬の「22号機」を含む当地「トップ5」の“メーカー機”とタッグを組む面々では、初日の多羅尾達之(17号機)に続き、昨2Rでは宮内由紀英(26号機)が「F」に散ってしまった他、西舘健(64号機)と矢崎誠一(70号機)の両者は、噴きまくっているモーターのパワーを生かし切れていない…。

西舘は「中間速・伸びの良さが特長ですけど、内枠がくるし、少し手前を求めて調整しました」と話していたが、本日のスロー枠2走(5R1枠&10R3枠)で奮起なるか、ぜひとも注目したいところだ。

一方の矢崎も桁違いに伸びており、矢崎のレースを見ていた柾田敏行が「凄い伸びだね。俺がこれ(70号機)を引きたかったよ」と驚嘆の表情を浮かべていた。「回り足」に多少怪しさがある状況ではあるが、本日はイン&カドの2走(3R1枠&7R4枠)だけに、一発は十分見込めそうだ。

その他では、「出足系」が力強い加藤政彦(4R1枠&12R4枠)と佐藤大佑(6R2枠&11R3枠)も、本日は枠番的に勝負どころ。“差し”が好きな加藤に対し、大胆な“捲り”が魅力の佐藤と、レーススタイルは対照的だが、この2人の走りにも注目しておきたい。
8月14日(月)

2日目
初日連勝の一瀬明は早くも超抜モード! 

昨日の初日は、前検日に比べて気温こそ上昇しものの、穏やかなホーム「向かい風」が吹いた。それに対して、潮回りも順目となる「下げ」基調ということで、絶好の水面コンディションでの幕開けとなった。

なお、1号艇は6勝&2着3本の計「9連対」と舟券への貢献度はそれなりに高かったが、その一方でセンター・アウト勢(3号艇〜5号艇)も「5勝」を挙げる活躍を見せた。

そして、初日2走を“連勝”で滑り出したのは一瀬明で、3コース発進だったメインの「江戸川選抜」を、豪快な「捲り」で制し、圧倒的な人気に支持されていた石渡鉄兵(1号艇)を打ち破った!

一瀬は「展示タイムこそ出てないけど、S特訓の時から余裕があるし、十分いい足だね。今の状態をキープしたい」と、当地きっての伸び型モーターである「22号機」のパワーを実感していたが、見た目にもその舟足は凄く、現時点では断トツのトップ足。6枠1回乗り(8R)となる本日の2日目も好勝負は必至だ!

対して、選抜戦で一瀬に捲られながら2着に残した石渡鉄兵は「直線はいいです。でも、ターンが曲がり難いんですよね」と“乗り心地”の部分に課題を残している様子。ただ、前回戦(62周年記念)と同じ「55号機」とのタッグで、調整面の不安は少ない。本日はポイントアップ必至のスロー枠2走(4R2枠&11R3枠)で、今一度気合を入れて臨むはずだ。

また、他の選抜組4人では、山田哲也が「現状は中堅くらいの足ですけど、調整がバチっと合えば全体に余裕が出てきそう」と自信を示しており、本日のイン戦(7R※1回乗り)は、頭不動の“鉄板レース”だろう。

対照的に、桑島和宏は悲観する足ではないが、「上向きですけど手前の足が足りない」と話す若林将と、「このエンジンはヤバい。出足が全然ないですね…」と表情を曇らせた大池佑来の両者は、上積みが急務の状況だ。

その他の初日予選組では、2連対率トップの「17号機」とタッグを組む多羅尾達之が、初戦(昨5R)で痛恨の勇み足(F)。一方、着順は度外視して、西舘健・矢崎誠一・宮内由紀英の3者は、当地の“看板機”らしいパワーを道中で披露しており、特に宮内の気配が出色だ!

宮内本人も「足はメチャいい。乗りにくさがあって完全ではないけど、伸びに関しては完調だね!」と相棒(26号機)の“鬼足”に驚きを隠せない。当地は約4年ぶりで、荒水面は歓迎のクチではないが、今のところ波が出る心配は少ない。よって、本日の2走(2R6枠&10R3枠)も十分に好勝負が見込めそうだ。

さらに、初日好発進を決めたのは(前記した一瀬以外で)、柳田英明(1着・2着)・永田秀二(2着・1着)・荒井翔伍(2着・2着)の3者で、中でも永田(本日10R2枠※1回乗り)が「伸び返したし、回った後も(後続が)離れた。グリップ感も上向いてますね!」と調整に正解を出した。上位機との比較はまだ微妙だが、近況は充実一途の上昇機で、早くも流れを掴んだ様子だ。

また“当地の鬼”として鳴らす高橋勲(2R5枠&8R3枠)と、江戸川のフレッシュルーキー・渡邉雄朗(4R4枠&12R5枠)も気合は十分。高橋は「体感が合ってないけど、起こしは良くなった。減点は取り返すよ」と、初戦(昨7R)で手痛い待機行動違反(−7点)を喫したが、足は上向き。失点挽回へ攻めまくる腹積もりだ。

一方の渡邉雄は、事故率が高く厳しい状況ではあるが、「出足・乗り心地はいいですよ。Sは20全速が目標になるけど、しっかり走ります」とキッパリ。初戦(昨8R)は大外から一旦先頭に立つも、一瀬の猛烈なパワーに屈したが、展開は十分に突ける足回り。コーナー勝負の比重が高まる一節ではあるが、本日も粘り強く捌き上げるレースに期待したい。
8月13日(日)

初日
55号機と再タッグを組む石渡は伸び気配が良好!

今シリーズは、お盆の江戸川名物レース「第39回大江戸賞」。オール東京支部「48名」による6日間開催で、まずは2つの準優(ベスト12)入りを目指して、4日間の予選を戦う。

なお、今節は初日から4日目までが「下げ潮」基調ということで、潮流と逆目になる夏場特有の海風(南寄りの追い風)が強めに吹くと波が出てしまうが、初日の開催は曇天で風も強まらぬ見込み。まずまずの水面コンディションを期待して良さそうだ。

さて、今節は当地“Wエース”の一角である濱野谷憲吾が不在で、初日選抜戦の1号艇にエントリーしている石渡鉄兵が断然の主役候補となる。そして、注目のモーター抽選では、石渡自身が当地の前回戦(62周年記念)で使用した「55号機」を再度引き当てており、「ペラは合ってませんけど、エンジンの底力は感じました」と自信あり気に話してくれた。

実際、スローからのS練習でダッシュ勢に対して伸び返すパワーを披露していた石渡は、「55号機」の特性が早くも出ていた感じ。初日は12Rの1回乗りということで、調整の時間もたっぷりある。よって、万全の状態で臨めそうだし、ここは頭不動の一戦だろう!

他の選抜組では、3枠の一瀬明(※前半は8R5枠)と4枠の山田哲也(※前半は7R6枠)の両者も好機をゲット。練習の雰囲気では、山田の伸びがまずまず良かったが、看板機の1つである「22号」を獲得した一瀬も「エンジンのレベルが(全体に)高い3班で出ることはなかったけど、回転が合えばもっと伸びそうだね」と笑顔を見せていた。

なお、今期(5月以降)は“絶不調”だった一瀬だが、前走地の戸田で優勝して軌道修正に成功。本人も「ボロエンジンばっかり引いてたけど、戸田・江戸川といいのが引けたし、リズムは最高だね!」と気持ちの方も乗り乗りの様子だ。

残る選抜組の2枠・若林将、5枠・桑島和宏、6枠・大池佑来の3者(いずれも初日は1回乗り)は、桑島が及第点を付けられる動きを見せた一方で、若林と大池の両者は「出足系」に重さがあった。中でも、若林がタッグを組む「60号機」は直近3節の動きが悪く、今節は調整力が試される6日間になりそうだ。

また、機力の“上下差”がかなり大きい当地において、前記した一瀬以外で「看板機」を手にしたのは、エース機の「64号」を引き当てた西舘健を筆頭に、宮内由紀英(26号)・矢崎誠一(70号)・多羅尾達之(17号)の4人だ。

「まだ乗りにくいんですけど、直線は良さそうですね。(調整を)バッチリ合わせたい」と気合を見せたのは西舘だが、前検の感じだと現状は「伸び型」の印象。よって、その足が生かせるダッシュ枠からの初日2走(7R5枠&11R4枠)は理想的で、一発は十分に見込める。

そして、多羅尾こそ出足が重く明らかに調整途上だが、宮内と矢崎の両ベテランはかなり伸びていた。特に、前検一番時計を叩き出した宮内のパワーは本物で、「体感が(自分とは)違う」とは言うものの、Sが互角なら本日の4R(1枠※1回乗り)は逃げ切れそうな一戦。久々の当地参戦(約4年ぶり)だが、この強烈な「伸び」を見せられると不安より期待が膨らむ!

さらには、「優出エンジンの感じはしましたね」と言う桑原将光(4R4枠&10R1枠)と、「回転が上がる反応が良かったし、レースがしやすそうです」と手応えを実感していた荒井翔伍(6R2枠&10R3枠)の2者も、練習の気配はまずまず良かった。彼らの共通項である“粘り強さ”は、今節も発揮できそうなムードだ。

その他、当地のフレッシュルーキー・渡邉雄朗(8R6枠※1回乗り)も「直線系が良かったし、回り足もスムーズでしたよ」と十分勝負になりそうな動きに映ったが、事故率が「1.00」を超えており、(選責の)転覆すら許されぬ厳しい状況…。それでも「しっかりレースはしたいですね」とキッパリ。さすがにSは多少控え目になりそうだが、その“熱い”心意気を買いたい!