12月15日 (土)
月兎ソースカップ

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月兎(ゲット)ソースカップ / 12月15日〜12月19日

節全体の展望・注目の選手

当地戦で勝負強い黒崎竜也一宮稔弘に注目!

安定感十分の松本勝也天野晶夫もVを争う!




3931
黒 崎  竜 也

3788
一 宮  稔 弘

3621
天 野  晶 夫

3529
松 本  勝 也

3582
吉 川  昭 男

4445
宮 地  元 輝


次回開催は“得点率制”の5日間シリーズで争われる「月兎(ゲット)ソースカップ」。12月15日(土)に初日を迎え、優勝戦は19日(水)に行われるが、その最終日には、いよいよボートレース住之江において「グランプリシリーズ」も開幕する。

さて、計「7名」が参戦を予定しているA1レーサーの力量は拮抗しているが、まず“V候補”として名前を挙げておきたいのは、当地通算「V3」の黒崎竜也と、「V4」の実績を残している一宮稔弘の2選手だ!

まず黒崎は、「自力タイプ」の“捲り屋”でスタートも速い部類に属するが、パワーでなぎ倒す“快速戦”が最大の武器。「整備」+「調整」は非常に熱心で、その引き出しも多く、上位機を引ければ“鬼足”は確約。仮に中堅モーターを引いても、上位に近い足を引き出してくることも多い。

その黒崎は、前走地の三国で手痛いフライング。それでも、「F」を1本抱えた程度で怯むタイプではないし、荒水面も全く苦にしない。よって、事故なく走り抜ければ、シリーズリーダーの座を争うのは必至だろう。

一方の一宮は、根っからの“速攻派”で過去1年間の平均STが「0.14」と優秀なことに加えて、爽快な「捲り」を基本に角度の付いた「捲り差し」も威力十分。勢いに乗ると1着を量産してくる。

江戸川では直近の2節こそ低調機を引いて大苦戦を強いられてしまったが、年1回ペースの参戦の割に“V確率”は高く水面相性は良好。冬場に強烈な追い風が吹いて波が出ることの多い鳴門育ちとあって、荒水面にもしっかり対応してくる。近況も前節の多摩川で優勝を飾っており、絶好のリズムで乗り込んでくる。

そして、愛知支部の天野晶夫は、昨年3月の「日刊紙BR記者クラブ杯」以来、1年9ヶ月ぶりの参戦だが、その前回戦では「オール3連対」の快走で予選トップ通過を果たすと、ラストのV戦も横綱相撲の「イン速攻」で圧勝して“当地初優勝”を飾った。

なお、快速率は決して高くない天野だが、低調なモーターを引いた場合でも、粘り強い調整で最低限の足は引き出してくることが多い。硬軟自在なハンドルワークを駆使して、今シリーズもV圏内に食い込んでくる可能性は高い。

兵庫支部からは“技巧派”の松本勝也を筆頭に、来期のA1級復帰が確定している向所浩二、そして、当地では毎回気合十分のレース運びで好勝負を演じている重木輝彦の3者が参戦してくる。

まず松本は、実に47期(22年間)にわたってA1級の地位を守り続けている“安定感の塊”。派手に捲って行くシーンは少ないものの、展開の読みに秀でた“捌き巧者”で3連対率は常に高く、舟券への貢献度は絶大だ!

よって、戦法的には「伸び」より「回り足」が生命線となる松本だが、当地は参戦機会があまり多くない中でも「5優出」を記録しており、江戸川通算勝率(6.95)も今回の出場選手の中でトップだ。意のままに舟をコントロールできる状態にあれば、堅実にポイントをまとめて、ベスト6入りまでは堅いはずだ。

松本とは対照的に、向所は“1M一発回答”のレーススタイル。求める部分も「行き足」+「伸び」で、4カドは「差し」がセオリーになりつつある現在でも、カドから豪快な「絞り捲り」を放てる剛腕の持ち主だ。当地は約3年ぶりとブランクが長いものの、過去にはV実績もあり、極端に水面が荒れない限り、戦力ダウンはないだろう。

そして、最大の“注目株”はA2級の重木。「江戸川は得意水面です!」と自信満々に言い切るだけに、当地では自身“初優出”を果たした他、現在も“2連続優出中”としっかり結果を残している。ただ、前回戦(10月のメルマガ会員ご招待カップ)では、V戦の1号艇を獲得して千載一遇のチャンスだったが、1周1Mで無念の転覆失格に終わっている…。

よって、重木にとっては、すぐに廻って来た絶好の雪辱戦。当地の調整は手の内に入れており「伸び」を引き出す手腕に長けている。悲願の“初V”へ初日から全力で開幕ダッシュを狙い、V戦の好枠を目指したい5日間になってくる!

前記した向所と同期(70期)の吉川昭男も、一般戦が舞台なら“格上”と言える実力者。当地は通算「10優出」を記録しているが、今回は約2年ぶりの参戦。以前に比べると波は乗れなくなったものの、“昔取った杵柄”で水面自体は無難に乗りこなしてくる。ただ、普段は「スロー水域」を主戦場としているため、枠なり進入が基本の当地では、ダッシュ位置からの「S」が課題になってきそうだ。

佐賀支部の宮地元輝も、波に乗ると“無双モード”に突入する強攻派で、10月以降は前期末の桐生に続いて、2節前の福岡でも優勝した他、近況は“優出ラッシュ”と絶好調。最近の当地戦の成績は一息だが、本来はV経験もある得意水面の1つ。調整の方向さえ見誤らなければ好勝負が期待できるし、波が出ても豪快に乗りこなしてくる。

そして、宮地に続く九州勢では、福岡支部の出畑孝典新開航がスタンバイ。出畑は現在4期連続でA2級だが、G1ウィナーであるとともに、SG戦でも優出経験のある実力者。近年は往時の切れ味を失っている印象を受けるが、まだまだ老け込む年ではない。江戸川の水面とも相性は良く、モーターがある程度の域に仕上がれば上位争いをしても何ら驚けない。

118期生の新開は、デビュー4期目にA2級へ駆け上がった期待の星で、今年は1月の芦屋で“初V”を達成すると、先月の福岡で2回目の優勝を果たした。当地は過去に2節走り、ともに難水面に翻弄されてしまったが、成長を遂げた今なら期待十分だろう。

その他、SGウィナーの中村有裕や、波水面になっても臆せず握って回れる川上聡介も、好モーターの後押しがあるようだと一気に優出戦線へ浮上してくる。年が明けるとA1級に復帰する中村は、全盛期のパワフルターンが徐々に復活。直近の桐生で「F」を付けてしまったが、今シリーズも鋭い攻めで存分に魅せてくれるはずだ。

また、地元の東京支部からは、当地常連のベテラン・渡辺豊と、「出足系」が仕上がると差し主体にポイントをまとめてくる加藤政彦の2者に期待したい。さらには、来期もB1級と低迷している村田敦も、近況は復調傾向の兆しを見せている。大敗もある反面、強烈な「捲り」に魅力がある村田の果敢戦にも注目したい一節だ!

(※出場予定選手・データは、すべて12月12日現在。)

開催日別 展望
12月15日(土)

初 日
佐賀支部の北川太一が18号機を獲得!

今節は「月兎(ゲット)ソースカップ」の5日間シリーズ(得点率制)。なお、昨日の前検日は「向かい風」+「下げ潮」という好条件ではあったものの、瞬間的には「8m/s」に達する強風が吹いたことで、やや波立つ水面コンディションの下で「航走検査」と「S練習」が行われた。

ちなみに、本日の初日もホーム「向かい風」が吹く気象予報が出ているが、前検日ほど風は強まらぬ見込み。それに対して、潮回りも順目の「下げ」基調のため、絶好の水面コンディションを期待して良さそうだ。

さて、初日メインの12R「江戸川選抜戦」には“一般戦の強豪”として認知されている6選手がエントリーしているが、中でも1号艇に組まれたのは吉川昭男(※前半は8R4枠)。手にした「51号機」は前節の笠井広幸が「オール5・6着」と大苦戦を強いられたモーターだが、吉川が「直線は一緒くらいありましたよ」と話している通り、前検の動きは悪くなかった。

その吉川だが、普段は“スロー水域”を主戦場にしているため「4枠の時はスローに向けるかも。それに6枠の時は(前付けに)動くことも考えてます」と、極力スローから起こしたい構え。初日は枠なりになるはずだが、2日目以降は「S展示」から動向に注目しておきたい。

なお、選抜組でオレンジプレート(2連対率40%以上)のモーターを手にしたのは、天野晶夫(3枠※前半は5R6枠)と宮地元輝(6枠※1回乗り)の2者。ただ、ともに良く言えば「出足型」の脚勢だが、良かった頃の勢いは感じられない。

それでも、宮地は「このエンジンは、新ペラに換わって走れるゾーンに叩かれていない。本体はいいと思うし、良くなる余地はかなりあります!」と自信を見せた。確かに、相棒の「57号機」は前々回の落合純が転覆し、プロペラとギアケースが交換されて以降、気配が悪い。よって一変の可能性も秘めており、良くなれば選抜戦でも“宮地の一発”があるかも…!?

他の選抜組では、低勝率機と組む一宮稔弘(4枠※前半は7R2枠)と黒崎竜也(5枠※前半は6R3枠)の両者も悪くない手応えだった。いずれも当地実績は豊富で、水面相性もいいし、黒崎は「F持ちですけど、怯まず行きますよ!」と気合も入っている。

対照的に、若干不安なのは2枠の松本勝也(※1回乗り)。「色々考えて調整をしたいけど、エンジンがエンジンやからね…」と苦笑い。現状は少し直線気配が弱く、このまま上積みがないと厳しそうだが、調整の“引き出し”が多い選手で、直前の展示気配を注視したいところだ。

選抜組以外では、2連対率も勝率も断トツの「18号機」を佐賀支部の北川太一が引き当てた。S特訓の直後に話を聞いたところ、「手前は少し重いんですけど、伸びはかなり良かったです!」と“ストレート系”の良さを実感している様子だった。

その北川は、当地初出場だった前回戦(昨年2月のルーキーシリーズ)の最終日に手痛い「F」を切っている。そのため、本人も「とにかくSに集中して、エンジンに頼りながら頑張ります」とのこと。やはりシリーズの序盤は“スタート”が課題になってきそうだが、それでも1枠の初戦(2R※1回乗り)は機パワーでの押し切りに期待したい。

さらには、“伸び系統”が凄い「61号機」を岸本雄貴、前節のV機(39号機)を松尾基成がそれぞれ獲得している。

「伸びは良さそうですけど、(チルトが)1.5度になっていて一撃仕様ですね。枠番に応じてチルトは考えたいです」と言う岸本は、超重量級(63kg)ながら、前検2番時計(6.36)を計測。初戦(8R6枠※1回乗り)で「好S」を張り込めれば、いきなりの“大外一撃”まで考えられる伸び足だ!

一方の松尾は、やや機出しにムラのあるタイプだが、「スリットで覗くし、余裕がある。楽しみなエンジンですよ」と満面の笑みを浮かべていた。初日は中外枠からの2走(5R3枠&11R5枠)が控えているが、上位入線のチャンスは十分にありそうだ。

加えて、高岡竜也(65号機)と中村有裕(35号機)も期待できる好モーターを掴んでいるが、前検1番時計(6.35)を叩き出した加藤政彦とともに、後藤隼之の地元両者も上々の脚勢を披露した。

加藤(5R4枠&9R5枠)が「体感や乗った感じが良かった」と言えば、後藤(3R1枠&11R3枠)も「直線が少し良かったです」と脚質こそ少々異なるが、それぞれが手応えを感じている。特に、初日好枠戦の後藤は「S」がビシッと決まると“連勝”の目もありそうだ!

最後に、V戦1号艇を手にした前回戦(10月のメルマガ会員ご招待カップ)において、無念の転覆失格で“初V”の大チャンスを逃した重木輝彦(3R5枠※1回乗り)だが、奇遇にもその時と同じ「68号機」を引き当てている。本人は「新ペラになってる。ざっと叩いたけど、普通です…」との前検ジャッジだったが、調整のツボに嵌ると、前回同様に強烈な「伸び」を引き出す可能性を秘めている。