8月16日 (木)

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G3第27回アサヒビールカップ / 8月20日〜8月25日

節全体の展望・注目の選手

今年「V6」と確変モードの徳増がシリーズを席巻!

地元の三角を筆頭に市川土屋も当地戦は強い!




3744
徳 増  秀 樹

3256
三 角  哲 男

3499
市 川  哲 也

4362
土 屋  智 則

4025
山 本  隆 幸

4055
吉 田  俊 彦


次回は、8月20日(月)に開幕する「G3第27回アサヒビールカップ」の6日間シリーズ(2準優制)。V賞金が「200万円」と高いG3戦とあって、計「12名」が参戦するA1レーサーもハイレベルな布陣。準優ベスト12入りを懸けた予選4日間において、手に汗握る白熱した攻防が繰り広げられるのは必至だ!

主力陣の中でも、静岡支部の徳増秀樹が、年明けから現在に至るまで“絶好調モード”を継続。今年はすでに優勝「6回」とV量産態勢に入っているが、そのクオリティも高く、2つの特別タイトル(浜名湖・東海東海地区戦、宮島・モーターボート大賞)を獲得するなど充実一途の航跡を辿っている。

その徳増は、今期適用勝率も出場選手中トップの「7.54」と素晴らしく、今期(5月1日以降)も8月9日現在で「8点オーバー」と“確変状態”の強さを誇る。他の江戸川巧者と比べると当地実績は多少見劣るものの、今の勢いを持ってすればシリーズを席巻する可能性は高そうだ。

“強力遠征勢”の防波堤になるのは、地元主砲の三角哲男。「老いて益々壮んなるべし」とはまさに三角のことで、「五十路」を越えてもレースぶりは以前と何ら変わらず、衰えとは無縁。今期もここまで勝率「7点」を悠にクリアしており、7月の常滑ではイン巧者の強豪・前本泰和を2コースからの強烈な「ジカ捲り」で沈めて優勝している。

その三角は、今回が今年「3度目」の江戸川参戦。前回2月の「G1関東地区戦」こそ調整に手間取ったため予選敗退に終わったが、当地は通算で「31優出&7V」と安定感は抜群。コース不問で元気一杯な攻めを繰り出しベスト6入りを目指す。

「SG4冠」の勲章が光り輝くに、橋本久和土屋智則の“師弟コンビ”も江戸川実績は十分。まず、市川は当地の特別戦において「5回」の優出実績があり、2014年10月には「G2江戸川634杯」を制覇している。

近年は特別タイトルに手が届いていない市川だが、今年4月の「福岡・マスターズチャンピオン」では“準V”と大活躍した他、一般戦においてはコンスタントにV戦へ駒を進めている。ここ一番の“速攻”は未だ破壊力抜群だし、モーターがある程度のレベルに仕上がればベスト12圏内を外すことはない。

橋本と土屋は、ともに当地で「G1タイトル」を獲得している。特にエースモーターとのタッグで、昨年6月の「62周年記念」を2コースからの「捲り」で“G1初V”を達成した土屋は、まだ記憶に新しいところ。

橋本の方は、年齢を重ねて「差し」に回るレースが増加したが、元は根っからの“強攻派”で、その攻撃的な走りは弟子の土屋が受け継いでいる。なお、7月の「若松・オーシャンカップ」で土屋が“SG初優出”を果たすと、橋本も負けじと「尼崎・66周年記念」で約7年ぶりとなるG1戦優出を決めた。好調の波に乗るこの群馬両者も虎視眈々と「V」を狙っている。

そして、山本隆幸吉田俊彦藤岡俊介の3者が名を連ねる「兵庫勢」も質量充実の布陣。この中では、山本が最も機出し手腕に秀でている。荒水面は決して得意ではないが「4V」の実績がある江戸川水面との相性は良好。直前の尼崎で「F」を付けたのは減点材料だが、確実に機を仕上げてポイントをまとめてくるはずだ。

一方、吉田の武器が硬軟兼備の「ターンテクニック」なら、藤岡の魅力は「スタート力」でダッシュの鋭さはピカイチだ。なお、舟足が平凡だった前回戦(昨年6月の男女W優勝戦)で“V”を飾った吉田は、当地通算「V3」と実績も十分。そして、藤岡も比較的参戦機会が多い江戸川との相性はいい部類。ともに余程の低調機でも引かぬ限り、好勝負は必至だ。

そして、四国地区から参戦してくる興津藍中越博紀も地力は十分。まず、興津は6月の「丸亀・66周年記念」に続いて、先月行われた「平和島・64周年記念」でもファイナル進出を果たしたように、G1戦でも互角に渡り合えるテクニックの持ち主。ただ、当地は5年半ぶりの参戦とブランクが長い上に水面実績もパッとしない…。よって、好勝負を演じるには、何としても良機の後押しが欲しいところだ。

一方の中越も、当地は約1年半ぶりの参戦だが、一般戦に限れば「3連続優出中」と江戸川の難水面に適応できている。今年は1月の「大村モーターボート誕生祭(G2)」で“特別戦初V”を飾ったものの、今期に入って調子の波がかなり大きい。よって、「F」持ちとは言え、勝率を荒稼ぎしたい6日間になってくる。

埼玉支部の浅見昌克も、言わずと知れた“江戸川巧者”の一人。当地で無敵の強さを誇った若手時分に比べると多少陰りは見られるが、現在でも荒水面は力強く乗りこなしてくる。また、足の仕上がりによって柔軟に立ち回れるタイプだが、彼の真骨頂は“勝負度胸”で、ここ一番の要所では激烈な「S」を張り込んでくる。

川崎智幸岡瀬正人の“岡山コンビ”では、川崎の「至高捌き」は健在。生命線である「回り足」がビシッと仕上がっていれば、コース不問で縦横無尽に捌いてくる。なお、江戸川は2年ぶりと間隔が大分開いたが「2度」のV経験があり、相性は悪くない。よって、極端な波浪水面にならぬ限り、スンナリと適応してくる可能性が高い。

一方の岡瀬も、先輩の川崎と同様に、速め安定の「S」から堅実なハンドルワークを駆使して、コツコツと着を重ねるタイプ。持ちペラ時代に比べると、現行のペラ制度においては機出しがやや不安定だが、得意の江戸川水面で大崩れは考えにくい。

その他、ハイクラスの攻撃力を装備している深井利寿麻生慎介の両者も、当地特有の「うねり」をあまり苦にしない。この両者も、好モーターの援護があるようだと、一躍V戦線に絡んできても不思議ではない。

そして、ヤング勢では、まず福岡支部の植田太一中田達也に注目したい。「安定感」とは無縁の植田だが、ツボに嵌った時の「全速ターン」は鮮やかで波乗りも実に豪快。それに対して中田は、デビュー時から将来を嘱望された有望株。イン戦には課題を残すものの「捲り差し」の精度は高い。好機を引けると、この2者も“惑星候補”になり得る存在だ。

最後になるが、前回戦(6月の男女W優勝戦)で念願の“初V”を飾った地元のスーパールーキー・宮之原輝紀も、気合十分で乗り込んで来る。東京支部の選手の多くが「あいつは本当に上手い!」と絶賛しているように、旋回スキルは非常に高く、難易度の高い江戸川の走り方も絶妙だ。強力メンバーが揃ったG3戦の今節も、好勝負を期待したいところだ!

(※出場予定選手・データは、すべて8月9日現在。)