12月11日 (月)
第41回日刊スポーツ杯

ホーム/総展望

第41回日刊スポーツ杯 / 12月6日〜12月11日

節全体の展望・注目の選手

当地「G1戦V3」の湯川浩司が絶対的な主役だ!

SG戦初優出で勢い加速の山田康二が対抗格!




4044
湯 川  浩 司

4500
山 田  康 二

4384
鶴 本  崇 文

3548
室 田  泰 史

4083
福 島  勇 樹

4748
渡 邉  雄 朗


師走の第1節目となる次回は、12月6日(水)に開幕する「第41回日刊スポーツ杯」の6日間シリーズ。前節に引き続いて、5日目に「準優同枠戦」が行われる“2準優制”で争われ、まずは準優(ベスト12)入りを懸けて、予選の4日間を戦うことになる。

さて、今節出場するA1級は計「8名」だが、最大の目玉は江戸川G1戦「V3」の実績が燦然と輝く湯川浩司。優勝戦のポールポジションから、前人未到の当地G1「V4」を狙った今年3月の「ダイヤモンドカップ」では、惜しくも“準V”に終わったが、その前のG2戦(江戸川634杯)でも優出を果たすなど、水面相性は“超抜”と言っていい!

今年は4月の「大村ダイヤモンドカップ」における優勝戦で痛恨の「F」。罰則規定によって、記念路線から一時的に脱落してしまった結果、6月に「若松65周年」を制し、一般戦でも「4V」と底力は見せたものの、今年の獲得賞金額が「第22位」でグランプリ出場には届かなかった…。それでも、グランプリの「シリーズ戦」には出場する。得意水面で“トップレーサー”の威信を示してくれるはずだ!

そして、直近の「下関チャレンジカップ」で“SG戦初優出”を果たした山田康二が、湯川の対抗格として挙げられる。来期の適用勝率「7.85」は、師匠である峰竜太(「8.55」で1位)には及ばないものの、全選手中「5位」のハイアベレージ。なお、6月の「常滑モーターボート大賞」で特別戦(G2戦)初制覇を飾るなど、2017年は飛躍の年となった。

なお、当地は今年6月の「62周年記念」で“準V”と好走。それ以前もG2以上の特別戦を舞台に“3節連続”で予選突破を果たしており、難水面をしっかりと乗りこなしている。「差し」が巧く、「機出し」の引き出しも豊富な山田。湯川と同様に、ここで弾みを付けてグランプリシリーズ戦へ乗り込みたい!

前記した“2強”を追うグループは団子状態だが、湯川と同じ大阪支部の鶴本崇文は、今年実に「4回目」の当地参戦。G1戦(ダイヤモンドカップ&62周年記念)では、今ひとつの結果に終わったが、前回8月の「アサヒビールカップ」では堅実な走りで予選をクリア。準優戦で敗退してしまったものの、道中勝負が利く「回り足」が備われば好勝負必至で、ここもベスト12入りまでは堅いだろう。

北陸地区が誇る“速攻戦士”の室田泰史は、当地約1年ぶりの参戦だが、以前は出場機会が多く、通算で「12優出&2V」と実績も豊富。一時期はA2級に落ちていたが、ここ2期は6点台半ば以上の勝率を叩き出し、衰えは皆無。「S力」が生きる伸び型の好モーターとタッグを組めるようだと、一躍「V」を争う存在になってくる。

君島秀三是澤孝宏吉川喜継を擁する“滋賀トリオ”もなかなかの強力布陣。A1級の君島は過去に当地で「V2」の実績があり、好走率もソコソコ高い。機動力に長けた“速攻派”で、攻め手もコース不問で多彩。好調時ほど「S」の切れ味が増す傾向で、「行き足系」の良し悪しが結果を左右する。

「当地3割増し」でお馴染みの是澤に対して、吉川にとって江戸川は“鬼門”の地で、未だに優出経験がない。ただ、是澤も自身が調子を落としていることもあって、今年走った「3度」の当地戦は散々な成績。G1戦の2節では明らかに“足負け”していたが、江戸川は「G1戦&G2戦」で“初優出”を果たした思い入れが深い水面だ。

よって、6月の戸田以来、優出からも遠ざかっている是澤が、いつもにも増して気合を入れて臨むのは必至。彼本来の積極果敢な攻めを繰り出して、何とか今年の悪い流れを断ち切りたい一節だろう。

一方の吉川も“波水面”を極端に苦手にしている訳ではなく、当地は「調整面」で苦戦している印象が強い。好モーターの後押しがあれば、水面克服も十分可能だ。

石田章央藤田靖弘の“静岡コンビ”のレーススタイルは対照的。石田はスピードを生かした攻めが取り口で、積極的に攻めるタイプ。当地は年1回ペースでの参戦と、出場機会は決して多くないが、それでいて過去「7優出」と、荒水面にも結構強い。前節の三国で「F」を切ったのは痛いが、ターン勝負に徹しても、好勝負可能な旋回ポテンシャルの持ち主だ。

対する藤田は、豪快に握って行くレースは少なめだが、展開をしっかり見極めた上で的確に捌いてくる。また、近年は捌きの質が向上してA1級に定着。当地は今年すでに「4回目」の参戦と、石田に比べて出場機会も多い。求める「出足」と「乗り心地」がある程度仕上がれば、大崩れなくポイントを重ねてくるだろう。

岡山支部の森定晃史は旋回の初動が速く、「捲り差し」の切れ味は実に鋭い。ただ、江戸川は「2度」の優出経験こそあるものの、水面相性は今ひとつ。波が出てしまうと、多少割り引きが必要だが、幸いにも当節は「下げ潮」基調+「向かい風」がメインの冬場であり、水面が荒れる心配は少ない。よって、額面通りの力を発揮する可能性は高い。

そして、湯川と同期生(85期)の金田諭は、現在こそA2級に落ちているが、前期は7点に迫る勝率(6.99)を残して、来期(1月1日以降)のA1級復帰が決まっている。質の高い「S」が最大の武器で、攻めもダイナミック。新鋭時代から典型的な「1着タイプ」で、現在も1Mの決め手は鋭い。

この金田、前期だけで「4V」と“確変モード”に入ると、新期一発目の平和島で今年「V5」を達成。あと1つ勝てば「V6」で、来春の「SGクラシック」出場が確定的となる。デビュー5期目でA1級に上り詰めたように、出世は早かった金田だが、まだSG出場経験はゼロ。当地は約2年ぶりで、前節の宮島で付けた「F」も痛いが、全力で“SG切符”を獲りに行く!

最後に、層の薄い地元・東京支部勢では、来期のA1級復帰が確定している福島勇樹が期待の星。1M&道中と強気な攻撃を繰り出して、ターンのレベルも高い。最近は参戦機会がやや少ない当地との相性も決して悪くなく、“地元の砦”としてV戦線に食い込んでくるはずだ。

そして、忘れてはいけないのが、当地の“フレッシュルーキー”に選出されてる渡邉雄朗だ。前期はかなり早い段階で「事故パン」状態に陥り、忍耐力が試される“我慢の走り”が続いた。今期もすでに「F」を抱えてしまった他、当地は前々回2月の「ルーキーシリーズ」において“非常識なF”を切り、即日帰郷の憂き目に遭っている。よって、仕掛けに気を遣うシリーズにはなるが、江戸川を走ればいつも“気合パンパン”の渡邉。ターン勝負に活路を見い出し、ベスト12入りを目指す!

(※出場予定選手・データは、すべて11月30日現在。)

開催日別 展望
12月11日(月)

最終日
超抜パワー誇る森定晃史がカギ握るV決戦!

昨日の5日目は、ほぼ無風状態でレースが始まったが、14時を過ぎた頃から徐々に南寄りのホーム「追い風」が強まった。それに対して、潮回りは終日「下げ潮」ということで、後半戦は水面コンディションが悪化。よって、10Rから安定板が装着されると、「うねり」が強まった準優戦(11R&12R)は、2周に短縮してレースが行われた。

なお、本日の最終日も、午後に入ると「追い風」が多少強まる見込みだが、潮回りは逆目の「下げ」基調ということで、好コンディションは望めそうにない。よって、ファイナルの優勝戦は「波乗り勝負」になる可能性もありそうだ。

さて、昨日は5万舟「2本」を含め、3連単万舟が計「5本」も飛び出す荒れ模様の一日だった。注目された6R&7Rの「同枠戦」も、ともに1号艇が勝ち切れずに、波乱ムードが消えぬ中でメインの「準優戦」を迎えた…。

まず先に行われた1つ目の準優(11R)では、カド好発で飛び出した室田泰史(4枠)を抑えて、2コースから伸びた森定晃史が先捲りに出たが、「追い風」の荒水面でターンが膨れ気味になった。

室田も行き過ぎて、“絶好の展開”が到来した長谷川雅和(5枠)が「捲り差し」で突き抜けて1着。そして、最内を差した鶴本崇文(6枠)が、インで立て直した品田直樹を競り落として2着に入線した。品田は2周1Mでボートが暴れ、そこを差し込んだ森定が3着で、ベスト6入りを果たした。

一方、2つ目の準優(12R)は、ダッシュ枠の3者がスリットで大きく後手を踏んで、イン有利に先マイした山田康二が逃げて順当勝ち。藤田靖弘(2枠)と是澤孝宏(3枠)が差しに構えたため、「外は出番なし…」かと思われたが、Sでドカ遅れ(コンマ51)した湯川浩司(4枠)が、カドから奇跡的な「小回り差し」でバック線の内々を浮上した。

その湯川は、一番差しの藤田を捉え切ると、続く2Mを的確に回して2着。藤田も後続艇を何とか振り切り、最後の優出切符を掴み獲った。

その結果、優勝戦は(枠番順に)山田康二・長谷川雅和・湯川浩司・鶴本崇文・森定晃史・藤田靖弘の並びで、A1級が「5人」エントリーする好カードとなった。

さて、2日目の後半以降は「オール2連対」とソツのない走りでまとめたV戦1枠の山田だが、正直なところ目立つ足ではなく、「◎は付かないです。○くらいの足ですね」とのこと。端的に言えば「中堅上位級」の仕上がりだ。

それでも、山田は「Sに集中ですね。ここで優勝できたら来年に繋がります」と気合を入れていた。全速で仕掛け切れれば持つ足はあるし、“江戸川初V”を飾って、次節の住之江グランプリ・シリーズ戦に弾みを付けたい!

その山田を脅かすパワーを装備しているのは、2枠・長谷川&5枠・森定の「岡山コンビ」だ。特に“デビュー初V”も懸かる長谷川は、三拍子揃った強力足。ただ、「センター向きなんですよ。(2コースで)差し一本という感じではない」と黒カポックは歓迎ではない様子。ただ、気象予報の通りに「追い風」が強まって水面が荒れると、初Vへチャンスはグッと膨らむ。

一方の森定は、「江戸川が苦手な僕をここまで連れてきてくれるんだから、このエンジンは凄いです!」と噴きまくる「64号機」を大絶賛。「ダッシュ向きです」と言うように「伸び」はズバ抜けた“節イチ”だ。前記した長谷川とは逆に、こちらは波水面にならなければ「捲り一発」も十分だろう。

中枠に構える湯川&鶴本の大阪勢では、「伸び型」の湯川に対して、鶴本は完全な「出足型」と脚質は対照的。「直線を(もっと)付けたい気持ちはある」の湯川は当地G1戦「V3」の“江戸川男”だけに、虎視眈々と一発を狙っている。しかし、水面が荒れると「差し勝負」の鶴本の方が面白い存在となりそうだ。

鶴本は、伸びる湯川&森定に挟まれるポジションだが「江戸川は記念に呼んでもらって、鍛えられてます!」とのことで、養われたハンドル捌きは的確無比。混戦になればなるほど“穴候補”として注目度が増してくる。

最後に、大外の藤田だが、ここに入ると明らかにパワーが劣勢。ただ、今節は「伸び不足」を訴えつつも、ここまで粘り強く走り抜いて優出に漕ぎ着けた。「いい武器(伸びる森定)を手に入れましたね」と、超抜・森定の“マーク位置”で展開が向く可能性はある。
12月10日(日)

5日目
勢い十分の山田康二が予選1位通過!

予選の最終日だった4日目は、レース序盤に吹いていたホーム「向かい風」が、6Rを境として「追い風」に変化。それに対して、潮回りは「下げ」基調で、流速が強まった8R以降は若干ポチャ波が立ったものの、風速は穏やかで安定板が装着されることはなかった。

なお、2組の「同枠戦&準優戦」が行われる本日の5日目だが、寒さが緩み、南寄りの「追い風」が午後に入ると強まる気象予報が出ている。潮回りは引き続き「下げ」基調ということで、風速が強まるようだと好水面は望めず、「波乗り巧者」の出番が増える一日になりそうだ。

さて、3日目終了の時点で得点率の首位に立っていた石田章央は、4日目の前半を「2着」としたものの、後半戦でまさかの大敗(6着)。これにより、本日(6R同枠戦&11R準優戦)は3枠回りとなっている。

その一方で、前日3位だった山田康二が4日目の2走を「1着・2着」にまとめ、逆転でトップ通過を果たした他、2位に付けていた品田直樹も、1回乗りを「3着」でクリアして2位の座をキープ。よって、この両者が「同枠戦&準優戦」の1号艇を獲得した!

また、ボーダー上(前日12位以内)の面々では、金子猛志と島田賢人が脱落。この2人に替わって、4日目の10Rを大外からの「捲り差し」で突き抜け、波乱の立役者となった長谷川雅和と、イン戦での一発勝負だった11Rを逃げ切った君島秀三の両者が、逆転で予選突破を果たした。

まず、貫禄の首位通過を決めた山田だが、本日は「7R&12R」の1号艇で登場する。4日目の後半は「特訓から伸びが落ちていた…」とのことだったが、「(シリーズ序盤よりは)バランスが取れてきましたね」とも話しており、的確に立ち回れる状態には仕上げてきた。

抜群とは言えぬまでも、インからある程度のSが踏み込めれば、伸びられる心配は少ない。よって、この山田がスンナリと逃げ切って、V戦のポールポジションを掴み獲る可能性は高そうだ。

なお、初日メインの「江戸川選抜」にエントリーしていた6名は、全員が予選突破を果たしたが、山田がインに構える「7R&12R」のグループには「4人」が集結して、“プレ優勝戦”とも言える豪華メンバーが揃った。

しかし、その選抜メンバーの中でも、「準優では相当厳しい。締められることを覚悟してます」と言う藤田靖弘(2枠)と、「準優に入ると少し弱いですね」と話す君島(6枠)の2人は、明らかに「伸び」が劣勢だ…。

また、3枠の是澤孝宏も、今節は「オール3連対」の堅実さが光るが、実情は「回り足一本」で直線はやや甘め。大得意の“波水面”にでもならないと、勝ち切るのは難しいかもしれない。

それに対して、湯川浩司(4枠)&福島勇樹(5枠)の両者は、機力面にある程度の手応えを掴んでいる。「直線系」が上向いている湯川は、カド発進で“自力一発”があり得るし、「出足」が良化している福島も「5枠か…。でも、湯川さんの外ならいい」と笑みを浮かべていた。インの山田を脅かすなら、技量確かなこの2人だろう。

そして、先に行われる「6R&11R」の1号艇は、地元水面で大健闘している予選2位通過の品田。「出足」+「回り足」は万全の状態で、今節は「好S」を連発中だ。

ただ、4日目を“連勝”した2枠の森定晃史は、超抜モーター(64号機)のパワーが唸りを上げており、森定本人も「伸びは節イチクラスですね!」と自信満々だ。よって、品田と森定の評価は互角もしくは、森定が若干有利か…といった状況。水面が荒れると“波乗りテク”で勝る品田に分があるが果たして!?

中枠に収まった石田(3枠)と室田泰史(4枠)も攻撃力は高いが、ともに機力レベルは極々平均的。石田としては、ジカ内で超抜の森定に仕掛けて欲しいところだろう。自力で攻めたいポジションではあるものの、現状は展開次第となりそうだ。

室田も“S巧者”として名高いが、今節は出し抜けるだけの「伸び」を有していない。よって「差し回り」が有力だが、準優メンバーに入ると正味のパワーは少々見劣る。

その一方で、長谷川(5枠)と鶴本崇文(6枠)の両者は、モーターが出ている。コース不利の大きい鶴本は「出足型」で展開待ちになってしまうが、「全体に強め。Sを行く気になる足ですね!」と言う長谷川は、2日目以降リズムが好転。自身“初優出”を果たした当地との相性も抜群で、穴候補として前後半ともに注目しておきたい存在だ!
12月9日(土)

4日目
3日目連勝の石田章央が得点率トップに浮上!

昨日の3日目は、緩やかなホーム「向かい風」に対して、順目となる「下げ潮」基調ということで、絶好の水面コンディションで終日レースが行われた。

その3日目は1号艇が半数の「6勝」を挙げたが、今節は“機力差”の出やすい「下げ潮」主体ということもあって、「イン有利」とは言い切れない。本日の4日目も昨日と類似した条件(向かい風+下げ潮)が見込まれ、機力の裏付けさえあれば、「中・外コース」からでも十分勝負になりそうだ。

さて、いよいよ準優ベスト12(※今節は「準優同枠戦」も実施)が出揃う予選最終日を迎えるが、昨日“連勝ゴール”を決めた石田章央が得点率のトップに躍り出ている。

その石田は「回転の上がりが悪かった。現状は普通で、強調できる部分はないですね」とコメントは渋めだが、序盤に比べて「回り足」は安定してきた。本日の予選ラスト2走(5R6枠&10R2枠)も、彼本来の「鋭敏ターン」を駆使して1位通過を狙う!

得点率を「8点台」に乗せて石田を追撃する品田直樹(2位)・山田康二(3位)・是澤孝宏(4位)の3人も、5日目に行われる「同枠戦&準優戦」の白カポックを目指して、力が入る予選最終日となる。

この内、本日1回乗りとなる品田(9R3枠)と是澤(4R6枠)の両者は「無事故完走」で予選突破が有力だが、若干非力感を露呈した是澤に対し、「出足・乗り心地がしっかりしてますね」と言う地元の品田は、自由自在に捌ける足。加えて、今節は“自然体”で臨めている様子で、レースでの失敗が一切ない。

山田の方は、「回ってなくて、2日目ほど良くなかった」と納得していない。ただ、「ギリギリゾーンには入ってるし、中上くらいはあります」とも話しており、足のバランスは取れている。予選ラストは奇数枠での2走(3R3枠&12R5枠)で、山田の「機動力」を考慮すれば、逆転での1位通過も十分あり得る!

対照的に、5位の藤田靖弘と、9位タイで並ぶ室田泰史&湯川浩司の主力3者は、いずれも「中堅あるかないか」の舟足で、安閑とはできぬ立場。特に「行き足・伸びが弱くて厳しいです…」と泣きが入った藤田は、インから辛うじて押し切った昨12Rでも、余裕が全く感じられなかった。

しかし湯川に限れば、チルトを「1度」に跳ね上げると、それなりの足に映る。本日の2枠戦(9R※1回乗り)はキッチリ捌いてくるはずで、トップレーサーの“底力”を信頼したいところだ。

その他、ボーダー上(12位以内)の面々で注目したいのは、8位の地元・福島勇樹と、前記した湯川らと同じ9位で並ぶ森定晃史だ。

まず福島だが、「合ってないけど普通はあって、そこまで悪くないです」とのこと。今節タッグを組むのが低調な「20号機」という点を考慮すると、十分出せている印象。本日は前半のイン戦(4R)を制して、後半戦(12R4枠)を楽に戦いたい。

対して、超抜パワーを誇る「64号機」が相棒の森定は、ややレースが消極的で取りこぼしも見られるが、伸びは強烈。スロー枠からの2走(7R3枠&12R1枠)を残しているだけに、気持ち良く“連勝”してベスト12入りを決めたいところだ。

一方、ボーダー下(13位以下)から逆転進出を狙う面々では、まず初日選抜組の君島秀三が“メイチのイン戦”一発勝負(11R)に臨む。昨日は「少し下がっていた…」とワースト機の非力さが顔を覗かせていたが、本日の1回乗りは機力平凡な選手が揃っていることもあって、ズバリ“頭不動”の一番だ!

それに加えて、「行き足・伸びは変わらずいい。ただ、Sがダメだったね…」と、5着に敗れた昨11R後に肩を落としていた山崎昭生だが、前期「F2」ということで、仕掛け切れていない現状。それでも、相棒のエース機「26号」は、相変わらず噴きまくっている。

その山崎は、スロー枠での2走(6R3枠&10R1枠)を残しているだけに、課題の「S」さえバシっと決まれば“連勝”も十分可能。しかし、後半の「10R」は予選突破を懸けた6名による本日一番の“激戦区”と言える。インの山崎を中心に、見逃せない一戦となりそうだ!
12月8日(金)

3日目
”当地3割増し”の是澤孝宏が好調キープ!

昨日の2日目は、中盤戦まではホーム「向かい風」主体だったが、8Rを境に「追い風」へ変化。ただ、風速は穏やかで、多少ポチャ波が出た時間帯はあったものの、全般にまずまずの水面コンディションでレースが行われた。

その2日目の1号艇は、5勝&2着3本の計「8連対」だったが、機力の“上下差”が激しく、ある程度パワーの裏付けがないと、楽に逃げ切るのは困難な状況。よって、引き続き「伸び」が目立つ選手の“一発”には注意を払いたいところだ。

さて、ここまで「2着・1着・2着」と、唯一人オール2連対をキープしているのは是澤孝宏。相棒の「37号機」は伸び系に難がある低勝率機(2連対率23.2%)だが、「結構いい感じです。バランス型の足で、20%台の足ではないですよ!」と出足気配は軽快だ。

「今節のメンバーでも、江戸川は乗れる方ですからね」と自信満々に言い切る是澤は“当地3割増し”らしく乗りっぷりも抜群。本日の2走(5R4枠&10R2枠)も緩みなくまとめて、明日の予選最終日(4日目)を迎える手はずだろう。

そして、当地の「ハイパーモーター」とタッグを組む山崎昭生(26号機)と森定晃史(64号機)の2人は、ともに猛烈に伸びており、中でも森定は「展示タイムが凄くてビックリです。特に上げ潮のバック側は強力に伸びます」と語り、大外一気の「捲り」で圧勝した昨4R後に驚嘆の表情を浮かべていた。

その森定、「江戸川は苦手でいつも下を向いていたけど、今節は自信持ってレースに行けてます!」と当地を克服できそうな勢い。中外枠からの2回乗り(2R5枠&12R3枠)の本日も、パワーで捻じ伏せる走りを期待して良さそうだ。

さらには“超伏兵”の今林由喜も、当地の看板機(22号)とタッグを組む一人。昨日の2走は「3着・1着」と結果を出し、「渡邉雄朗さんのアドバイスで良くなった。舟が返って、そこから押してました」とチルトを「−0.5度」に下げて正解を出した。2枠戦(4R※1回乗り)の本日も、好勝負が見込める。

また、堅実にポイントを重ねている鶴本崇文・島田賢人・佐口達也・品田直樹の4者は、共通して「出足」+「回り足」の仕上がりが良い。

「(地元で)走り慣れてる強味を生かせてます」とは品田の談。好枠デー(2R1枠&11R2枠)の本日は前後半ともに骨っぽい相手が揃っているが、ここを上位着で乗り切ると、準優(ベスト12)入りへ視界が一気に開ける!

そして、昨日「連勝ゴール」の三苫晃幸と、好機とタッグを組む渡邉雄朗&長谷川雅和の両者も、機力気配は良好。ただ、昨3Rで不良航法(1周2Mの突っ込みで−7点)を取られた三苫は、本日が一日早い勝負駆け。強メン相手の5枠戦(10R※1回乗り)を上位着で乗り切れるか注目したい。

一方の主力勢では、今節の“2強”として注目度の高い湯川浩司&山田康二の舟足がともに良化。「トータルで普通ですけど、バランスは取れた」と言う湯川浩司は、非力な「49号機」を考慮すると、限界までパワーを引き出してきた印象。ダッシュ2走(3R6枠&10R4枠)の本日も“格上のテク”を存分に発揮して、ポイントを積み重ねてくるはずだ。

対する山田(9R2枠※1回乗り)は「ペラを叩いて良好です。ターン回り全般が上向きましたね」とのことで、課題だった「出足不足」から脱却した様子。元々悪くなかった「伸び」も維持しており、もう完全に臨戦態勢は整ったと見て良さそうだ。

加えて、5枠戦だった昨10Rで、持ち前の機動力を発揮した石田章央も「ターン回り」がかなり軽快になってきた。伸び気配もソコソコ良く、「中上級」には到達している。F持ちのハンデを微塵も感じさせないし、スロー枠からの2回乗り(7R3枠&11R1枠)となる本日は、ズバリ“連勝”が期待できる!
12月7日(木)

2日目
江戸川期待の星・渡邉雄朗が機力に手応え! 

昨日の初日は、終日を通してホーム「向かい風」が吹く一日だった。それに対して、中盤戦までは順目の「下げ潮」で良コンディションとなったが、逆目の「上げ潮」が入り始めた9R以降も、風速が穏やかだったことで、極端に水面が悪化することはなかった。

その初日は、1号艇が「5勝」止まりだった一方、2号艇が「4勝」を挙げて、結果的に内寄りが優勢な一日ではあったが、ダッシュ勢(4〜6号艇)も「3勝」を挙げる活躍を見せた。

また、昨10Rでカド発進だった豊田訓靖(4号艇)が、人気集中の金田諭(1号艇)と森定晃史(2号艇)を一気に捲り切って快勝。2着に人気薄の若林友(6号艇)を引き連れ、3連単の「4−6−1」は17万舟(170,720円・104人気)という“超ビッグ配当”が飛び出した!

さて、昨日注目された初日メインの「江戸川選抜」だが、1号艇の湯川浩司が“激熱”のトップS(コンマ05)から一気の逃げ切り勝ち。前半6Rも「2着」として、貫禄の「2連対発進」を決めている。

その湯川(本日9R5枠※1回乗り)は、前半戦の接触でボートが換わり、キャリアボデーも交換して後半戦に臨んだが、「直線は少し良くなった。ただ、ターン回りが大分悪いね…」と納得はしていない。「ペラを間違えている気がするし、やり直します」とも話していた。現状でも凌げるレベルだが、貪慾に上積みを目指す構えだ。

その他の初日選抜組では、展示航走の時点から山田康二の「伸び足」が目立っていた。本人も「Sを行ければ、伸びて行きますね」とそれなりに手応えを掴んでいたが、「回り足は甘いです」とも話しており、接戦になると微妙な感じ。本日(2日目)はポイントアップが見込めるカド&インからの2回乗り(6R4枠&12R1枠)だが、まずは「出足系」の上積みを図りたいところだ。

前記した湯川と同様、初日2連対の藤田靖弘(7R6枠※1回乗り)と、「1着・3着」にまとめた君島秀三(5R5枠※1回乗り)の2者も「回り足」に限れば雰囲気はいい。ただ、直線が気になる…」と言う藤田は若干非力で、現状は「展開待ち」の舟足だ。

一方、予選組では、鶴本崇文(2着・1着)&是澤孝宏(2着・1着)の「98期コンビ」に加え、地元の品田直樹(2着・2着)が好発進を決めている。

この3人は、いずれも「出足」や「回り足」の気配はいい部類だが、機歴が少し劣る是澤は「スリット足」が若干弱く映る。なお、是澤(5枠)と鶴本(6枠)は、本日の8Rで対戦する(ともに1回乗り)。自力で攻めたい是澤としては、多少「伸び」を求めて臨みたい一戦だろう。

そして、当地の“看板機”が相棒の山崎昭生・大西隆洋・森定晃史の3者は、やはり「直線系」が際立って見えた。

特に「伸びが一番いいけど、上手いターンをしてないのに後ろを千切ったから、出口の足も上向いてます」と言う山崎は、エース機「26号」のパワーが全開。ダッシュ2走(3R4枠&12R5枠)の本日も、全速Sが行けると好勝負必至だ!

一方、今期の出走回数が少ない森定の課題は「S」の一点であるのに対し、当地約11年ぶりの大西は根っからの“速攻派”で、初戦(昨9R5枠)もいいダッシュで仕掛けていた。「伸び」の良さを活かせるタイプだけに、本日の2走(2R6枠&10R3枠)も「一発」に警戒したい。

さらには、江戸川期待の渡邉雄朗も、初戦(昨7R)を2コースからの「差し」で制して、幸先の良い滑り出し。「行き足・伸びがいい。出足はもう少しですけど、1走目としたら大満足です!」と満面の笑み。本日はスロー枠からの2回乗り(2R3枠&8R1枠)ということで“無傷の3連勝”を目指す!

また、大外発進の初戦(昨4R)で大きな白星を挙げた島田賢人も「他との比較では進んでいたし、実力以上のターンができた」と手応えを掴んでいた。当地は転覆が多く、スピード自慢の島田には“鬼門”の地だが、今節は期待できそう。本日は気合の入る内枠戦(4R2枠&10R1枠)で、引き続き注目したい。
12月6日(水)

初日
強力機獲得の山崎&森定は直線気配が抜群!

今シリーズは「第41回日刊スポーツ杯」の6日間開催。2準優制(※前節に続いて、5日目には「準優同枠戦」も実施)で争われ、まずは準優(ベスト12)入りを目指して、4日間の予選を戦う。

なお、昨日の前検日は南寄りのホーム「追い風」がやや強めに吹いて、気温も上昇。それに対して順目となる「上げ潮」ではあったが、海からの「うねり」が若干入る水面でS練習が行われた。

一方、本日の初日は、関東地方も寒気団に覆われるため、風向きは北寄り(向かい風)に変化する気象予報が出ているが、風速が強まる可能性は低い。よって、良好な水面の元で、パワーとスピードが問われるレースが行われる見込みだ。

さて、今節の目玉選手は、先日行われた下関のSG(チャレンジカップ)から転戦してきた湯川浩司&山田康二の両者。初日メインの江戸川選抜(12R)は、湯川が1枠(※前半は6R3枠)に対し、山田は6枠(※1回乗り)に組まれた。湯川は「足が悪いし、体感的にもあまり良くなかったね…」と言う通り低調機とのタッグで、今節は「調整手腕」が試されそうだ。

一方の山田は「乗りにくかったです」とは言いつつも、「少し伸び加減かなとも思いました」と足色の印象は悪くない。「江戸川はペラの調整でいい反応が出てくれる」と言う表情にも自信が溢れ、大外発進ではあるものの“一発”がありそうな雰囲気だ。

対して、他の選抜組4人だが、石田章央(2枠※前半は8R4枠)と室田泰史(3枠※前半は3R6枠)の2者は、ともに「回転不足」を口にしていたが、その症状は気温の低下によって解消される可能性が高い。特に、石田の相棒(65号機)は素性もいい部類で、確実に良化が見込める。

心配なのは、ワースト機(40号)を引いてしまった君島秀三(4枠※前半は2R2枠)と、「行き足・伸びが怪しいです…」と言う藤田靖弘(5枠※前半は7R4枠)の2人で、見た目にも気配は冴えなかった。君島の方は、持ち前の“速攻力”で直線の甘さを補う走りを強いられそうだ。

そして、当地“6大看板機”だが、今節は「17号機」と「55号機」が未使用だが、昨日の前検で気配が一際光っていたのは、山崎昭生(26号機)&森定晃史(64号機)の両者だ。

「ターンに違和感はあるけど、伸びているし、エンジンは出てる!」と言い切った山崎(5R2枠※1回乗り)は“真のエース機”とのタッグ。同じ班でS練習に臨んだ池上裕次も「山崎さんがグワッと出てきたよ」と仰天の表情。前期は「事故点」に苦しんだ山崎だけに「Sは慎重になるけど、せっかくいいエンジンを引けたしね」と奮闘を誓っていた。

一方の森定(4R4枠&10R2枠)も「ターン回りは重かったけど、行き足が良かった」と同機の特長である「伸びに良さ」を実感。「江戸川は苦手なんですけど、しっかり頑張ります」と、約2年ぶりの当地戦でも気合は十分。Sを奮発して、開幕ダッシュを目論む。

その他の看板機は、今林由喜(22号機)と大西隆洋(70号機)が引き当てたが、両者ともに当地実績は皆無に等しい…。特に、約11年ぶりの参戦となる大西は水面慣れが必要だろう。

また、佐口達也と長谷川雅和にも期待十分の好モーターが渡った。「水面が怖かったです」と苦笑いの佐口だが、タッグを組む「67号機」は看板機をも凌駕するパワーを誇る。弱気な発言とは裏腹に、しぶといレースで舟券への貢献度も高いタイプだけに、好枠デー(4R2枠&9R1枠)の初日は“連勝”しても驚けない。

長谷川は「ペラを自分の形にしたら、行き足がきてなかったです」と調整の失敗を口にしていたが、「戻す方向で調整します。エンジンは良さそうですし、信頼しています」とのこと。よって、まずは直前の展示航走を注視したいが、本体のパワーを引き出せれば、初日の2走(3R2枠&11R3枠)は好勝負が見込める。

最後に、地元の「フレッシュルーキー」で期待度の高い渡邉雄朗(7R2枠※1回乗り)だが、当地は夏の「大江戸賞」以来となる参戦。前期は事故点に苦しみ、今期も「F」をすでに抱えているが、「行き足が良かったし、乗った感じもいいですね!」と、前操者(前田光昭)が快速を誇った「69号機」のパワーを継承している模様。今節は“熱い”気持ちを抑えて旋回勝負に徹し、まずは予選突破を狙う。