6月10日（火）「Sammyカップ　男女Ｗ優勝戦」（6日間開催・男女各2準優制）の男子優勝戦が行われた。 男子準優勝戦は予選トップツーの小原・中辻が逃げて順当決着。首位の小原が自身初Vを目指すファイナル1号艇となり中辻→前原→前田→岡部→川上の並びで男子ベスト6が出揃った。 男子優勝戦時には風速約3mの南風・上げ潮約30cmの水面コンディション、安定板なしの3周戦でゴング。コンマ11のタイミングで渾身のトップSを放ったイン小原。しかしそこへ襲いかかったのはチルトMAXに跳ねた中辻だ。 今節期待通りの機出しで優勝戦前のレース間特訓でも強伸びを漂わせていた中辻。コンマ14・2番手Sからジワリジワリと小原に圧力を掛けて行くと、1Mは外をツケ回ってあっという間の独走態勢。 美味しい展開を差した前原が1周2Mで次位争い抜け出し、中辻の背中を追走。捲られた小原は1周バックで踏みとどまったが、二番差しから1周2M小回りの前田、割差しから潜り込んで来た岡部に弾き出されて連争い後退。 焦点は岡部と前田の3着争いへ。小原を牽制しつつ前田の懐へ切り込む巧旋回見せた岡部。2周目入る所では優位も、ラスト大分気配で向上見せた当地周年覇者がその上を行く圧巻の2周1Mを披露。 旋回に入る前の所で一瞬外へ開き、3本の引き波を越える捌きから2周バックは岡部の懐捕えた。隊形優位に2周2Mは悠々と先手決めて勝負あり。そのまま変動なく結果2-3-4（22.5倍・8番人気）で男子戦の頂点には中辻が立ち幕引きとなった。 これで中辻は今年6つ目のタイトル奪取となり、そのVハンターぶりは相変わらず。当地でも通算7つ目のVと特殊水面も何のその。途中中止・打ち切りが3日続いたイレギュラーな日程の中でも、至高の調整力で伸び足中心に引き出した。 一般戦で無類の強さ見せ続ける中辻は来月G2戦を二つ控えている。特別戦への参戦自体あまりないが、先日久々の記念競走となった桐生マスターズチャンピオンでは2号艇優出で2着。どのグレード、どんな水面だろうと変わりない強さを証明続ける快速中辻へ今後も熱視線が集中する。