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G1江戸川大賞・開設66周年記念

更新日:2021/10/14 11:19:50

節全体の展望・注目選手

  • 選手名:石 渡  鉄 兵3716石渡鉄兵
  • 選手名:湯 川  浩 司4044湯川浩司
  • 選手名:西 山  貴 浩4371西山貴浩
  • 選手名:平 尾  崇 典3822平尾崇典
  • 選手名:井 口  佳 典4024井口佳典
  • 選手名:平 本  真 之4337平本真之

東京支部からは主役の石渡を筆頭に計「11名」が参戦!

歴代覇者の湯川西山、江戸川の鬼・平尾も覇権争う!

※更新情報10/14(木)…丸野一樹選手(4686・滋賀)は事前欠場となりました。

全国屈指の「波乗り自慢」とSG常連の「超強豪」が一同に集結する「G1江戸川大賞・開設66周年記念」が、10月15日(金)に開幕を迎える(※6日間の3準優制で実施)。なお、例年どおり今回の周年も、初日と2日目の【12R】に「Wドリーム戦」が組まれている(※ドリーム戦出場選手と枠番は「特設サイト」を参照)。

さて、以前は梅雨時の6月から7月上旬に行われることの多かった「G1江戸川大賞」だが、今年は秋本番を迎える10月中旬の開催。ちなみに、気象条件の影響を受けやすく多種多様な「顔」を持つ江戸川の水面だが、10月中旬からの約1か月間は年間で最も水面が安定する時期。穏やかな「向かい風」基調で、基本的には「最高」に近い水面コンディションの下でレースが実施される可能性が高いだろう。

まず、地元の東京支部からは(登録番号順に)石渡鉄兵飯山泰山田哲也若林将前沢丈史永田秀二大池佑来佐藤大佑永井彪也渡邉雄朗栗城匠という計「11名」の精鋭が参戦を予定しているが、「江戸川キング」の石渡が絶対的な「大将格」として君臨する!

全国のボートレースファンに加えて、選手間においても「江戸川鉄兵」として強烈に認知されている石渡。実際に、江戸川ではG1戦2V(55・57周年記念)を含めて「21V」の実績に加えて、前人未到の当地通算「300勝以上(※9/20現在で321勝)」を達成している江戸川の「生きる伝説」は【2日目】の12Rに実施される「ゴールデンレーサー賞」の1号艇にエントリーしている。

その石渡は、卓越した「調整手腕」に加えて、目まぐるしく移り変わる水面状況を読み切った精巧な「スタート」+「ハンドリング」は他の追従を許さない。当シリーズも、久々となる「周年制覇」を目指すとともに、地元の東京支部勢を力強く牽引していくはずだ!

「一人横綱」の石渡に続く「大関格」は、山田・大池・前沢の3人。昨年は年間「5V」ながらSGクラシック出場を逃した山田は、現時点(※9/20現在)で今年すでに「5V」の順調航跡。また、当地も前回戦(7月のスカッとさわやか杯)で優勝を飾っており、機の仕上がり如何ではG1戦の当節も「スタート王」らしい強攻撃が火を噴くかも!?

大池は、石渡とともに8月の蒲郡「SGボートレースメモリアル」に江戸川推薦で出場。当地は通算「23優出&5V」の実績を誇る地元きっての「江戸川巧者」で、彼も前回戦(5月のJPF杯)では見事優勝を飾っている。さすがにG1戦ともなると良機の援護は欲しいが、随所に見せる巧みなハンドルワークは必見だ!

そして、大関格3者の江戸川における「安定感」なら、前沢が群を抜く存在。当地初優出だった2018年2月の「G1関東地区選手権」以来、江戸川を計14節走って「11優出&2V」と優出率は抜群に高く、機力が「中堅近辺」であっても、しぶとく着をまとめ上げてくる。波乗りのスキルも「超S級」で、記念実績では少々見劣っても「ドル箱水面」では、この前沢が「惑星候補」に躍り出る可能性もありそうだ。

さらに、当地の「63周年記念」を制している若林に、当地の「常連度NO.1」と言えるほど参戦機会の多い飯山、そして「記念」+「SG」で場数を踏んできた永井の3者も、モーターの仕上がり次第では、上位争いに食い込んでくるのは必至。

中でも、近況の当地戦において常に「快速モード」に仕上がる飯山は、調整の「ツボ」を確実に掴んでいる。得意の先行勝負に持ち込める「伸び足」が高いレベルに仕上がると、「記念でも!」の期待感を抱かせる。

そして、「一発大駆け」の魅力を秘めるのは佐藤&栗城の両者。今年5月の「平和島67周年」を堂々の王道逃げで制し「G1初制覇」を成し遂げた栗城は、地元期待の「スター候補」。当地の水面実績は少々物足りないが、勢いに乗った時の「S速攻」は破壊力十分だし、時期的に静水面で戦えそうなのも好材料と言えそうだ。

対する佐藤は、3年前の「浜名湖ヤングダービー」以来、3回目のG1参戦。さすがに記念では「格下感」が否めないものの、男気溢れる生粋の「捲り屋」で、「伸び一本」の調整がバシッと嵌ると相手云々に関係なく「穴候補」になり得る。大敗を恐れることのない「猪突猛進」の走りを貫いて、初の江戸川周年でアピールしたい!

一方の遠征勢も多種多彩な顔ぶれが揃ったが、井口佳典湯川浩司坪井康晴平本真之平尾崇典の5人は、いずれもSGタイトルを「2つ以上」持つ真の実力者だ!

中でも、「SG6冠」で最高峰の「グランプリ」も勝っている井口の実績は最上位。「強さ」に「巧さ」も兼ね備えたハンドルワークは今もなお一級品で、歴戦の猛者は「勝負処」も心得ている。なお、良機とのタッグだった前回戦(1月の65周年)は、よもやの予選敗退…。その際は調整に手こずったが、同じ轍を踏むことなく、初日からスパートを掛けたい。

井口と同じ「85期」の湯川は、何と言っても江戸川のG1戦通算「3V」という水面実績が一際輝く。実際のところ、当地で「鬼の強さ」を誇ったのは「持ちペラ制度」の時代だが、通算勝率も「7.52」と非常に高く、近年も当地では安定して好勝負を演じている。さらに、今年はSG+G1で計「5優出」とコンスタントに好走。昨年の平和島から、今年は地元の住之江に舞台が戻るグランプリ出場へ向けて、相性のいい江戸川で抜かりなく賞金の上積みを図っておきたい。

坪井は、4月の「住之江65周年」で4年ぶりとなるG1タイトルを獲得。今期も勝率が「8点」に届く勢いで、8月末時点における賞金ランクも「18位」と好位置に付けている。ちなみに、得意水面とまでは言い切れぬ江戸川だが、過去には「54周年記念」を制覇。名うての「調整巧者」で、モーターが「鬼噴き」する可能性もあるだけに、ここもパワー攻勢で「一発」を狙いたい。

6月の「蒲郡66周年」で優勝した平本は、その後「芦屋オーシャンカップ」で優出。さらに「蒲郡ボートレースメモリアル」で準Vと、一気にリズムアップを果たして、賞金ランキングも「7位」まで浮上。安定して機が出るタイプではないが、ターンの切れ味は鋭く、「波乗り手腕」もなかなかのもの。よって、良機を得れば確実に「争覇圏内」に浮上してくるはずだ。

そして、遠征組で人一倍気合が入っているのは平尾だろう。「江戸川は地元と同じ気持ちで走ってます!」と言うほど、当地に対する思い入れは深く、通算で「25優出&5V」と地元選手も顔負けの実績を残してきた。遠征勢きっての「江戸川の鬼」は、悲願である「周年制覇」へ全身全霊で立ち向かう!

さらに、直近の「江戸川周年」を勝っている枝尾賢(64周年)・西山貴浩(65周年)の福岡支部勢にとっても、周年タイトルホルダーとして力が入る6日間になってくる。

枝尾はSG戦で「2優出」とブレイクした昨年ほど、今年はG2以上の特別戦線で活躍できていないが、一般戦においては「優出ラッシュ」で今年はすでに「4V」。好調時の「攻めっぷり」は凄まじいものがあり、自身初の「G1タイトル」を奪取した江戸川の水面で再度の「大仕事」を狙ってくる!

対して、「ディフェンディングチャンピオン」の西山は【初日】12Rの「ドリームレーサー賞」の1号艇に抜擢されている。「整備」も「レース」も諦め知らずの「粘り強さ」が身上で、捌ける「出足」と最低限の「伸び」が仕上がれば、持ち味を存分に発揮する!

ちなみに、昨年は自身初の「グランプリ」出場でファイナリストにも名を連ねた西山。しかし、今年は1月に当地の「65周年記念」を制した以外、特別戦での優出は6月の「福岡68周年記念」のみで、SGの舞台では全て予選敗退に終わっている…。それでも、コツコツ稼いで現在の賞金ランクは「16位」。当節も最低ノルマの優出を果たして、粘り強く賞金を積み重ねたい。

「新興勢力」の丸野一樹稲田浩二も楽しみな存在。丸野は年始から大ハッスル。1月の「尼崎68周年」に続いて、3月には「若松68周年」も制して、2つのG1タイトルを獲得。レース内容も素晴らしく、早くも「丸野の年」になることを予感させた。

しかし、丸野は7月のオーシャンカップの初日、試運転中に転覆して左手を3箇所も骨折するアクシデントに見舞われた…。それでも、驚異的な早さで回復した丸野は、たったの1か月で戦列に復帰。しかも、復帰初戦の「蒲郡メモリアル」で「SG初優出」の快挙を達成。2年ぶりの江戸川参戦でも、恐ろしく腕を上げている彼の走りが楽しみでならない!

対する稲田も、春先から好軌道に乗っている。準Vと奮闘した3月の「三国67周年」の直後に「福岡ボートレースクラシック」で優出。その後のSG3戦は予選敗退に終わっているが、今期だけで「4V」と一般戦では快進撃を演じている。さらに、当地は直近6節で「5優出&2V」と強さを発揮。前回戦(7月の東京中日スポーツ杯)も「準完全V」を飾っているだけに、周年制覇の目も十分にありそうだ!

その他、すでに通算「2,000勝」+「100V」+「全国24場制覇」の大偉業を達成している赤岩善生に、強烈な破壊力を誇る「スピードターン」が武器の秋山直之萩原秀人も、記念実績十分の実力者。特に、今年「7V」の萩原と、7月の唐津から蒲郡・常滑で「3連続V」と夏場に調子を上げた赤岩は、G1戦でも期待感を抱かせる「勢い」を感じる!

最後に、当地の「62周年記念」を勝っている土屋智則に、柳沢一須藤博倫も江戸川における特別戦のタイトルホルダー。さらに、岡山支部では平尾と並ぶ「江戸川巧者」の荒井輝年や、当地で「4V」の実績がある中澤和志も難水面の走り方を心得ている。この5人も、良機を引き当てることができれば、シリーズを大いに盛り上げる存在になってくるだろう。

(※出場予定選手・データは、すべて9月20日現在。)