4月16日 (火)

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新小岩ホルモン平田杯

2022年12月14日〜2022年12月19日
優勝者:3685 荒井 輝年(岡山)

5日間シリーズ(得点率制)の「第46回東京中日スポーツ杯」は、節間を通して水面が極端に荒れることはなく、日程通りの11月20(日)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、シリーズを席巻したのは、無類の「江戸川巧者」として知られている荒井輝年。まず、初日メインの「江戸川選抜戦」をタッチS(0.00)で踏み止まって「捲り」で制すと、2日目以降も「連勝街道」をばく進。予選ラストまで無傷の「6連勝」で、自身初の「完全V」へ王手を懸けた! 一方、3日目から「3連勝」と実力通りの走りを披露した秋山直之が2位で予選をクリア。加えて、森定晃史・飯島昌弘・芦澤望という計5名のA1レーサーが順当にベスト6入り。また、地元水面で大いに奮闘した高橋直哉が得点率6位で、最終の優出チケットを手にした。 なお、最終日の開催は「向かい風」に対し、逆目の「上げ潮」が対峙して多少水面が波立っていたため、1Rから安定板装着となったが、順目の「下げ潮」へ変化して水面コンディションが回復したV戦のみ、安定板を取り外してレースが行われた。 そして迎えたV戦は、STが「0.22」のイン荒井に対し、中外枠の4者が「0.14以内」の飛び出し。中でも、3コースの森定が覗き加減だったが、スリット線を通過した後から猛烈に伸び返した荒井が、森定を寄せ付けることなく1Mを一気に先マイ! その荒井は、旋回の初動で綺麗にサイドが掛かり、1Mを回り切ると圧倒的なパワーで後続艇をあっという間に引き離して、バック線を独走。続く2Mも完璧なターンで先取りした荒井の「V」が早々と確定した。 よって、焦点は「次位争い」に絞られたが、後続は「捲り差し」を狙った森定の「差し場」を巧妙にカットして差し込んだ秋山(2号艇)が2番手。森定は旋回が膨れ気味になり、2番差しの飯島(4号艇)が3番手に浮上。そのまま秋山が2着で、飯島は3着に入線した。 さて、荒井に始まり荒井で終わった今シリーズ。ちなみに、江戸川における「完全V」は、2020年10月に白石健が成し遂げて以来、2年ぶりの快挙。また、当地の完全Vは荒井で史上「20人目」で、現役では荒井・白石以外に、北川幸典・中澤和志・石渡鉄兵の3者が達成している。 なお、荒井は予選終了後のインタビューで「Sに関しては不安定要素がある…」と話しており、「鬼足」ながらプロペラの形状的にスローからの「起こし」に不安を抱えていた。実際、少し後手を踏んでしまったが、結果は圧勝。「エンジン様々やね!」の言葉通り、今やエース機と断言できる「39号機」のパワーは最後まで圧倒的だった。 ちなみに、荒井は2020年4月の「富士通フロンテック杯」以来、江戸川では通算9回目のV。最近の当地戦は調整に苦戦するシーンが多かったが、「今まではチルトを下げることに固執し過ぎた。今回は(チルトを)跳ねて伸び負けないようにして、出足を求めた方が確実だと思った」と、頑なに貫いてきた調整方法を反省。今節はモーターの特性に逆らうことなく、柔軟な思考で最高の結果を出した。 また、今回「パーフェクトV」を飾ったことで、荒井の江戸川に対する「自信」は回復したはず。今節に限れば「エース機」の後押しも大きかったが、今後へ向けても調整面の「ヒント」は確実に掴めたことだろう。なお、年明け(※2023年前期)はA2級に降格してしまう荒井だが、この優勝で一気に勢いづくのは必至。それとともに、次回の当地参戦も非常に楽しみだ。




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