4月16日 (火)

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GII江戸川634杯 モーターボート大賞

2021年12月8日〜2021年12月13日
優勝者:4298 宮下 元胤(愛知)

5日間の得点率制で争われた「第45回日刊スポーツ杯」は、序盤の2日間こそ季節外れの南風(追い風)が強かったが、中止順延はなく、日程どおりの11月15日(月)に優勝戦が行われた。 なお、後藤隼之&井内将太郎が得点率トップで予選の最終日(4日目)を迎えたが、両者による「直接対決」となった同日【9R】で「2着」に粘った井内が1位通過でV戦の絶好枠を獲得。対して「4着」に敗れた後藤も、5位通過ながらベスト6入りを果たした。 その他、初日の「江戸川選抜戦」に出場した井上一輝・山崎義明・市川哲也の主力3者も、実力どおりのレースを披露して優出。さらに、快速機(50号機)の後押しで強力な「伸び足」を引き出した宮下元胤もファイナルに名乗りを上げた。 そして迎えた優勝戦は、微風の好コンディションにてレース開始となったが、大外(6号艇)の市川を除いた5者は、ほぼ横一線でスリットラインを通過。中でも、トップS(0.11)を決めてきたのは井上(2号艇)と宮下(4号艇)の2人で、カドからダッシュを利かせた宮下がスリット後にグイ伸びした。 その宮下は、あっという間にスロー3者を一気に絞り込んで、絵に描いたような「4カド捲り」が炸裂。バック線に向いた後も、後続艇を瞬く間に千切ると、その後は「一人旅」に持ち込んで颯爽と先頭でゴール板を駆け抜けた! 一方、宮下マークの後藤(5号艇)は、外に変わる形からツケ回った山崎(3号艇)に行き場を遮られる格好に…。さらに「捲り差し」を狙った市川も井上に差し場を塞がれたため、イン小回りで残した井内が2着。そして、2Mで後藤を捌いた井上が3着に入線した。 さて、会心の「4カド一撃」で「江戸川初制覇」を成し遂げた宮下は、ボートレース界の頂点に君臨する峰竜太を筆頭に、岡村仁・山田哲也らを擁する「95期」の一員で、「初V」を飾った2017年1月のびわこ以来となる通算「2回目」の優勝。レース後の水上セレモニーでは、スタンドに残った多くのファンに対し拳を何度も突き上げて、喜びを伝えていた。 その宮下、今節は「伸び中心に良い。(前操者の)永井(源)さんが仕上げてくれているし、ペラもノーハンマーですよ」と、終始ステイの姿勢を貫いてレースだけに集中。当地の上位機の中でも「最高品質」のパワーを誇る相棒(50号機)は最後まで凄かった。それとともに、フルショットの「S」を決められたことで、節イチの「伸び足」を最大限に生かし切れたことが栄冠をもたらした! また、以前は常々「江戸川は苦手…」と話していた宮下だが、「江戸川が得意になってきたかもしれない!」と、水面に対する苦手意識もようやく克服できた様子。さらに、来期(※2022年前期)は初めてA1級の地位で戦う宮下。男女ともにレベルが高い95期の中では出世こそ遅れたが、「遅咲きの花」は得てして長持ちするもの。晩成タイプの宮下には、今後も長きに亘ってA1級で走り続けて欲しいところだ。




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