1月19日 (水)

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江戸川ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯 / 1月23日〜1月28日

節全体の展望・注目の選手

クイーンズクライマックスVの田口が不動の主役だ!

長嶋海野の実力者に地元水面で倉持も覇権争う!




4050
田 口  節 子

4190
長 嶋  万 記

3618
海 野  ゆかり

4825
倉 持  莉 々

4208
三 浦  永 理

4011
堀之内  紀代子


6日間の2準優制で争われる「江戸川ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯」が1月23日()に開幕する。なお、ヴィーナスシリーズは「登録16年未満」の女子レーサーによるタイトル戦だが、当節は計「13名のヴィーナスOG」も参戦を予定している。

さて、初日メインカード(12R)の「江戸川選抜戦」に出場する6選手は、すでに当レースの特設サイトにおいて発表されているが、そのメンバーは(枠番順に)田口節子三浦永理海野ゆかり長嶋万記堀之内紀代子倉持莉々となっており、6枠の倉持以外は「OG枠」の実力者がエントリーしている。

中でも、当シリーズにおける「不動の主役」は、1号艇に抜擢された田口を置いて他にいない。過去に夏の女王(レディースチャンピオン)に「2度」輝いている銀河系85期の「女傑」は、ついに昨年末の福岡で悲願だった「クイーンズクライマックス」を初制覇。さらに、昨年9月の福岡で女子選手史上初の「24場制覇」を達成した他、「年間6V」&「女子最多勝(117勝)」など、「記憶」にも「記録」にも残る偉業を打ち立てた!

その田口、当地は一昨年11月の当タイトル戦(ヴィーナスシリーズ)以来の参戦だが、直近の江戸川5節で「4優出&1V」と高い確率で好走しており、難易度の高い水面もキッチリ乗りこなしてくる。最近では「伸び足重視」で捲るレースが増加傾向にあるが、当節はモーターと水面に適した柔軟な調整で臨むはずで、断然の「総合力」を発揮してVロードを突き進む。

そして、選抜戦3枠の海野も、昨年は賞金順位「第11位」で「クイーンズクライマックス」に出場。その他にもビッグレースの経験は豊富で、長年に亘り「女子レース」を支えてきたが、今もなお実力は健在。スタートは若干ムラなタイプだが、攻撃のバリエーションに富んでおり、中外コースから繰り出されるターンは機敏かつ精度も高い。

ただ、海野は過去に当地で「1度」しか優出経験がなく、正直なところ「荒水面」をやや苦手にしている。よって、何とか「静水面」で戦いたいところだが、当シリーズの潮回りは「下げ潮」基調。同一方向からの「向かい風」がメインの冬場としては条件が良く、力を発揮できる可能性は高そうだ。

三浦&長嶋の静岡コンビでは、まず、当地で優勝実績(2016年11月のG3江戸川女王決定戦)のある長嶋に注目したいところ。スピードを生かした「全速捲り」に加えて、道中の「追い上げ」も魅力で、リズムを掴んだ時は「爆発力」がある!

また、長嶋は「節イチパワー」を引き出して快進撃を演じていた前回戦(昨年6月のG3江戸川女王決定戦)の予選ラストに痛恨の「F」に散っている…。そのため、当シリーズはその「雪辱戦」になってくるが、現行のモーターを経験している強味を生かして、まずは6強進出を目指したい。

対する三浦も、直近の当地3節で「2優出」と水面相性は決して悪くない。「機出し」に関しては「エンジンなり」という感じで快速に仕上がるシーンは少ないが、攻め手は多彩で硬軟自在に立ち回れるタイプ。従って、良機の援護を得るようだと、一気に「争覇圏内」に食い込んでくる可能性も十分にある。

田口と同じ岡山支部の堀之内は、ワースト機を引いた前回の男女混合戦(昨年9月の報知新聞社杯)こそ散々な結果に終わったが、当地は比較的出場機会が多く、その通算勝率も「6.38」と優秀。以前は徹底先行の「捲り屋」だったが、最近は「捲り差し」が増加して、外コースにおける2連対率も上昇。「F持ち」での参戦ではあるが、「操縦性」重視で手堅くポイントを積み重ねたい。

そして、デビューから7年目にして、初の「A1級昇格」を果たした倉持が、地元の東京支部から唯一選抜戦にエントリー。デビュー当初は決して目立つ存在ではなかったが、頭角を現し始めたのは3年目辺りから。年を追うごとに攻めっぷりに迫力を増し、今や女子戦線での「準主力級」に位置付けられるレベルに成長を遂げた。

ちなみに、倉持は一昨年1月の「G3江戸川女王決定戦」以来、2年ぶりの当地参戦。それでも、かつて「フレッシュルーキー」に選ばれていた江戸川の水面は走り慣れているし、通算で「2優出」をマーク。この倉持も「F持ち」は減点材料だが、地元の代表として臨む当節は、気合を入れて悲願の「初V」を狙いたい!

一方、選抜組の6人以外では、豊富な「経験値」を誇る岩崎芳美(当地通算5優出&1V)・谷川里江(同9優出&2V)の水面実績が上位。まず、A1級に返り咲いた岩崎は、同期の海野と同様、衰えとは無縁。仕掛けは安定して速く、現在も「攻撃的」な姿勢を貫いている。ここ一番の「勝負度胸」も満点で、江戸川の荒水面も気合で乗りこなす!

対する谷川は、整備熱心で「調整面」の引き出しも広いため、上手く噛み合うと「快速仕立て」のパワー戦が猛威を振るう。戦法的にも「捲り主体」で、大ベテランの域に達した今も、気っ風のいい攻めを繰り出してくる。そのため、ツボに嵌れば豪快な「捲り」を連発して、当シリーズもV戦線を沸かすことだろう。

さらに、谷川と同じ愛知支部の宇野弥生出口舞有子も、モーターの仕上がり如何ではシリーズを大いに盛り上げる存在。まず、直近1年間の平均STが「0.13」の宇野は女子レーサー指折りの「S巧者」で「先行力」は破格。その反面、大敗もやや多いが、典型的な「逃げ」&「捲り」の「1着タイプ」で舟券的には取捨が容易。機が出ていれば「ピンラッシュ」も十分に可能だ!

一方、昨年4月の常滑で「モーターの整備不良」による「出遅れ返還(L)」を犯したため、計「3か月間」の長期欠場を余儀なくされた出口は、「出走回数不足」が響いて今期はB2級に陥落。それでも、すでに「2V」をマークしている通り「旋回スキル」は高く、今期はA級復帰へ向けて順調な足取り。以前に「江戸川は楽しいし、好き!」とも話していた出口は、ガッツ溢れる走りで「当地初優出」も十二分に狙えるはずだ!

その他の遠征組では、当地でV経験(2017年7月のヴィーナスシリーズ)がある山下友貴に、大豆生田蒼清埜翔子の埼玉支部勢、さらに、五反田忍高憧四季の大阪支部勢にも注目したいところ。

この5者では、現在「A1級ペース」と好調な走りが続いている山下の地力が一枚上だが、大豆生田&清埜の同県同期コンビは当地を走る機会が比較的多い。滅多に捲らない「差し屋」の大豆生田に対し、清埜は「逃げ」&「捲り」が主戦法と「真逆」のタイプだが、いずれも水面経験の豊富さを生かして上位争いに持ち込みたい。

そして、高橋淳美とともに「浪花女子」を牽引してきた五反田に対して、新進気鋭の高憧も「一発力」を秘めている。なお、五反田の武器は豪快な「弾丸捲り」だが、暮れの「クイーンズクライマックス・シリーズ戦」で、うねりのある福岡の1Mを臆することなく握れていた高憧も、そろそろ江戸川の「難水面」を攻略してくるかもしれない。

さらに、長崎支部の滝川真由子中北涼も、今期に入ってから一気にリズムアップ。特に、昨年5月の唐津で産休から復帰した滝川は、2015年8月の「丸亀レディースチャンピオン」で女王に輝いた実力者。よって、約2年半ぶりとなる江戸川の水面にフィットできれば、選抜組の主力陣と相対しても好勝負に持ち込める。

そして、選抜戦に出場する倉持を含め、地元の東京支部からは大挙「11名」が参戦を予定しているが、その中でも、地元きっての「波乗り女子」として鳴らす富樫麗加清水沙樹の2人は、気合がパンパンに入っているはずだ!

まず、倉持の前に当地で「フレッシュルーキー」に選ばれていた富樫は、常時不安定な「S」が課題。過去に「F3」を犯して地獄を見た富樫は、前期も「F2」の足かせを背負ったが、それでもA2級に踏み止まったように「粘り強さ」が真骨頂。レーススタイルも「コーナー戦」の比重が高く、生命線の「操縦性」がきてさえいれば、しぶとく舟券に貢献してくれる。

清水の方も、幾度となく「事故率」に苦しんできたが、厳しい状況に陥っても前向きな姿勢で「ピンチ」を乗り切ってきた。なお、「粘り」の富樫に対して、「攻め」の清水はスリット足重視で捲れる足に仕上がるかが好走へのキーポイント。首尾良く直線の「パンチ力」が付くと、大外枠から「初V」を飾った10年前の再現があるかも…!?

さらに、黒澤めぐみ高石梨菜の両者も、良機に恵まれると侮れぬ存在。前期に勝率を「5点台(5.02)」に乗せた黒澤は、数年前を考えると飛躍的にターンが上手くなったし、高石も「差し」はやや不得手だが「捲り一発」の魅力があるタイプ。当地も「3割増し」と言えるほど、近況は好走機会が増加しており「穴候補」として注目しておきたい。

(※出場予定選手・データは、すべて1月12日現在。)