5月20日 (月)
秋川渓谷カップ 第49回スポーツニッポン杯

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江戸川ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯 / 9月24日〜9月29日

節全体の展望・注目の選手

★QC連覇・田口が江戸川に君臨!

 寺田・細川の巧腕両者、Vラッシュ続く浜田が栄冠競る!




4050
田 口  節 子

3435
寺 田  千 恵

4450
平 高  奈 菜

4123
細 川  裕 子

4546
浜 田  亜理沙

4536
喜 井  つかさ


9月24日(日)から6日間開催・2準優制による「江戸川ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯」が開幕する。
「ヴィーナスシリーズ」は「登録16年未満」の女子レーサーを中心に、2020年より設けられた「オーバーエイジ枠」の女子選手、「熟練者」から「新星」までがぶつかり合う一般戦。
初日のメインカード「江戸川選抜」(12R)はインから田口節子寺田千恵 平高奈菜細川裕子浜田亜理沙喜井つかさのA1級選手達によって争われる。この6名の内、江戸川V経験を持つのは田口・寺田・浜田の3名が1度ずつ。

21年・22年と「クイーンズクライマックス」を連続制覇した「女王・田口」が当然今節、優勝候補の筆頭格。「QC」を両年とも2号艇から決めた(21年「捲り」・22年「差し」)ここ一番の勝負強さとハンドル捌きは疑いようがない。初日の「江戸川選抜」も人気が集中するであろう田口のイン戦。
しかし、新エンジン・ボートに切り替わった4月30日の「ゴールデンカップ」から行われた「江戸川選抜」9走(7月G3の「江戸川選抜」は中止)で1号艇の勝利は1本のみとイン受難とも言える当地。だが田口は昨年出場した2節の同カード・同枠からコンマ0台のトップSで逃走を決めている。そんなイン受難の流れなんぞ弾き返す、貫録の逃げに期待出来る。
20年・22年の同タイトルでは優勝戦まで駒を進めているがVには届かず。田口は女子賞金ランキング(8月28日時点)で13位と、年末の「クイーンズクライマックス」へ上位12名入りの正念場が続く。今節こそは頂に立つと同時に「QC」3連覇へ向けて、更に賞金争いの最前線へと加速する。

寺田と浜田の江戸川V経験ある2人は女子賞金ランキングで上位12名のボーダー内に付けていて(寺田・9位、浜田・7位※8月28日時点)田口の優勝に待ったをかける対抗格に。確かな腕で寺田は今年「女子戦」において5度の優出。優勝こそないものの確実に捌いて連に絡み、賞金も積み上げてこの位置に。今年の初V奪取と賞金上積みを目指して行く。
そして寺田と対照的に今年Vラッシュが続いている浜田。自身キャリアハイの年間優勝数を更新中で、3月大村の「男女W優勝戦」を皮切りにその後の「女子戦」でも3度優勝掴んでV4。10回の優勝戦は全て連に絡んでいて勢いでは間違いなくトップ。鬼気迫る道中戦で今節も魅せる。

細川は21年5月以来の江戸川参戦。当時は「男女W優勝戦 第45回サンケイスポーツ杯」のV戦に1号艇で乗艇したが、4着と敗戦を喫し江戸川初Vを逃してしまった。当時のリベンジと7月に地元・蒲郡で今年初V懸かったイン戦を落としてしまった挽回に闘志を燃やす。常時高い3連対率を残す細川がコース不問で自在に立ち回る。
リベンジならば平高も気合が溢れる。20年の「QC」制覇と「賞金女王」の栄冠獲った平高だが、昨年の「QC」優勝戦において田口に「差し」を決められて敗戦。賞金額でも田口に約30万円差で逆転されて3位に陥落した(田口は2位、1位は遠藤エミ)悔しさを晴らす。8月下旬に約3ヵ月のフライング休みから戻って来たばかりで「実戦勘」と言う意味では多少不安残るも、実績ある平高なら調整整えてくるだろう。
3月に徳山で7年振り3度目の優勝を飾り、感動の涙を見せた喜井。昨年9月の「江戸川女王決定戦」では9走で着外2本のみと安定した走りをしていて、2度の6枠戦も3着・2着。当地通算56走で6着が1本と大敗しない安定した走りには目を見張るものがある。

地元からは清水沙樹
平田さやか藤原菜希が軸にA1級・遠征陣に張り合って行く。清水は出場予定メンバーで唯一当地複数回の優勝(V2)実績持つ。7月の「稲城ペダリオン賞・第48回スポーツニッポン杯」では全て3番手以上のスタート決めて出て行く果敢なスリット攻勢見せて優出(6着)とやはり自身のデビュー初V水面である江戸川との相性は二重丸だ。
そして今年2度の優勝は6コースから大穴開けて特大万舟を提供している平田。前回5月の江戸川では初走から怒涛の4連勝と勢いあり、準優勝戦に2号艇で進んだ(6着)。6コースの艇が勝率高めの江戸川と平田の相乗効果で穴党ファンを沸かせる場面あるか。
昨年4Vしている事を考えると今年は優勝なくやや停滞気味に見える藤原。しかし来期(2024年前半)の適用勝率は6.74点(8月30日時点)と上向きでA1級再復帰も見える良い調子。2月の「関東地区選手権」以来の江戸川でキレ味鋭いスタートから当地初Vを狙う。

(※出場予定選手・データは全て8月31日現在)


開催日別 展望
9月24日(日)

初 日
★女王・田口節子が絶好枠に仁王立ち!機力引き出し逃げ狙う!

「江戸川選抜」(12R)の1号艇は田口節子。21年・22年の「クイーンズクライマックス」を連覇した田口が今節抽いたエンジンは「29号」。9月は2回の優出歴あって前々節の「ルーキーシリーズ」では定松勇樹が優勝したエンジン。行きアシ・回り足と良い気配あったが前節はやや気配落ち。田口も前検の感触は物足りずと言った様子。「QC」連覇の田口が持つ調整力で再び何処まで「29号」のパワーを引き出して来るか。無論イン戦の強さは言わずもがなで、直近3節出場した江戸川でのメインレース(江戸川選抜)は全て絶好枠から押し切っている。肝の据わったレース運びで堂々の白星発進狙う。
対抗となりそうなのは4号艇・細川裕子。班別特訓からスリット気配は良さそうだったが、前検タイムで樋口由加里・宇恵有香(共に6.58)に続く6.59をマークした。「36号」は伏田裕隆が前節(パルテノン)最終日に好スリットから捲って万舟提供。スタ展から良い行きアシしていたが、細川も前検からその気配の良さを示した形に。ダッシュのカド戦で田口にカマすシーンは作れるか。

前検で一番時計の樋口は現状エース機候補に最も近い「16号」。ハイパワー機の機力存分に出せる調整したい処。一時期はエース機に一番近かった「52号」は高石梨菜の手に。特長だった伸びは全盛期程の気配ないが、前節の松尾拓が少し直線の良さを引き出してきた。高石は前回5月の「オールレディース」では「16号」を駆り優出。当地2節連続で好素性機を手にする運の強さ発揮した。前検でも直線に好感触を示しており、今節も楽しみな存在の一人だ。当地連続優出へ向け、初日はカド(10R・4号艇)から一発狙いたい。