【優勝】佐藤大佑(4610・東京)4月29日(火)「あきる野市 市制施行30周年記念・ゴールデンカップ」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
今節にて使い納めとなる現行エンジン&ボートと共に、ほぼ地元勢による熱戦が繰り広げられた一節間。ラストエンジンでパワー機12号と再タッグを組み、頂へと駆け上がったのは「伸び」調整でお馴染みの佐藤大佑。
予選シリーズリーダーとなった西舘が準優勝戦を押し切ってV戦ポールポジション。予選2位の入澤を準優3コースから捲り撃破した佐藤。ファイナルは2号艇の位置から展開のキーを握る存在に。
3号艇には準優で西舘に惜しくも及ばなかった森作。今節主力処は苦しんだが佐藤の展開に乗じた大池・小林が4号艇(大池)と5号艇(小林)でV戦進出。大外には少数精鋭で乗り込んだ埼玉のベテラン・中村がベスト6入り。
最終日は終日安定板なしの3周戦で行われて、優勝戦時には上げ潮約60cm・南風約5mの水面コンディション。内枠勢が圧倒的に有利な水面も2コースは伸び節イチの佐藤。セオリー通りは考え難い状況だったが…。
その圧倒的な伸び足を警戒しなくてはならなかった西舘が痛恨のフライングで脱落。コンマ12で6番手スタートとなった佐藤だがS後にぐんぐんと伸ばしてジカ捲り敢行。
バック線でも西舘より覗き2M先制から先頭確保。1周2Mを回った後にようやくフライングに気づいた感じのあった西舘はここで身を引き。1周1Mで差した森作が次位、捲り差した大池が連下にそれぞれ浮上。
2周目以降は上位3艇の艇間ばらけて、ほぼ決着かと思われたが3周1Mで森作がやや膨れるターンミス。そこをさすがに見逃さなかった大池がクルッと運び逆転。結果2-4-3(8.2倍・2番人気)で終幕となった。
佐藤は正月戦以来のVで今年2つ目のタイトルも江戸川で獲得。今年4節の江戸川戦で3優出2Vと地元水面との好相性ぶりは見事。昨年「抜き」で勝ち獲った児島Vにおいて全ての決まり手での優勝経験持つが今年は「捲り」2本。
伸び仕様でコース不問の佐藤が乗艇する優勝戦はまさしく何が起こるか分からない。今節を最高の形で締め括り、ひとまず来期もA級はキープ。次節の徳山(5月7日)からは26年前期A1再昇格に向けての戦いがスタート。
インが圧倒的な強さを持つ現代ボートレースにおいて、バリエーション豊かなレース展開の思考を提供してくれる稀有な存在。特にインの堅い徳山でもワクワク感の増す様な、強烈伸び仕様に期待したい。 |