【優勝】松田祐季(4391・福井)「第14回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯」の優勝戦は、北風が吹く「上げ潮」水面となり、安定板が装着されてレースが行われた。展示航走の時点から乗りづらそうな荒れた水面コンディションの中、優勝を飾ったのは福井の気鋭・松田祐季だった。
インから「コンマ08」のトップスタートを決めた松田は、外の攻めを封じ切って逃げ切り、当地「2回目」のVを飾った。前回江戸川で優勝したのは2012年2月のことで、やはりインから逃げて勝った。その当時は「三拍子揃って抜群」とエンジンのパワーが凄かったが、今回も「エンジンはかなりいい!」とレース前から仕上がりの良さに太鼓判を押していた。
レースの方は、地元の長田頼宗(3号艇)が1Mで果敢に捲って出たが、松田にブロックされてバランスを崩し転覆の憂き目に…。押し切った松田の後続には、2コースから順走しかけた高塚清一の内を差し込んだ湯川浩司(4号艇)が2番手を確保。大ベテラン(67歳)の高塚は惜しくも3着だった。
また、昨年11月の前回戦において、同じ「35号機」で優勝していた山崎義明(5号艇)は差し遅れて見せ場を作れず、大外の船岡洋一郎も(転覆した長田の外を回る形となり)山崎の後ろを追走するだけに終わった。
さて、見事に優勝でシリーズを締め括った松田は、近況昇り調子の「54号機」をゲットして、前検日から足の良さに自信を持っていた。そして、その機力をフルに発揮して、予選を「4勝&2着2本」という好成績で突破。優勝戦の1枠を射止めて、勝機を確実に生かした。
今期の自己アベレージが7点を超えているように、ターンのレベルアップには目を見張るものがある松田。今の勢いがあれば、上のクラスでも十分通用するはずで、この先6月に行われる当地G1戦(60周年記念)に参戦するようなことがあれば、大いに活躍が期待できそうだ。 |