【優勝】黒柳浩孝(4161・愛知)5月28日(水)「8代目江戸川番長決定戦」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
24場イチの特殊水面を好む荒波巧者達が一挙に集い、「江戸川番長」として今後語り継がれる称号を懸けて争われた一節間。今回「8代目」の襲名を目指し、ファイナルへ勝ち進んだのはインから桑原・森作・是澤・香川・寺島・黒柳の6名。予選トップの山口が準優で敗れ、絶好枠の座は地元大将の桑原へ巡って来た。
いつも通りに出足系を整え8戦4勝・全3連対の安定した航跡でラストまで突き進んだ桑原。当地23優出目の優勝戦は荒波巧者達が喉から手が出る程欲しい「江戸川番長」に一番近い位置。だったが、そのタイトルへの熱い想いが溢れすぎた…そんな風に捉えられる波乱の幕引きとなった。
優勝戦の時間帯は上げ潮約50cm・北東の風約5mの潮風ぶつかるコンディションで安定板装着の3周戦。今回はカドに伸び超抜クラスの香川が構えて、大方穏やかなレースでは行かないとの見立て。そしてそれを一番分かっていた選手自身、特にスローの3艇も中途半端なスタートは厳禁という中でファイナルがゴング。
予想通りにカドから伸びて捲って行った香川だが、「早いスタートがある」と非情のコール。ただ中々フライング艇の表記はされず、BSでは喰らい付く桑原を振り切った香川が先頭に。最内差した黒柳が香川→桑原の後ろに続き、上位3艇の形がほぼ出来た2周目へ差し掛かる所でようやくF艇が表示された。
なんと1~4号艇までの集団Fとなってしまい、3連単は不成立に。3着を走っていた黒柳と1周2Mで弾き出されて最後方だった寺島が繰り上がり。結果は成立した2連単6-5(1.8倍・2番人気)で黒柳のデビュー通算5度目、当地では念願となる初優勝で激戦の「番長」争いは終幕となった。
シリーズ8回目と歴史の積み重なって来た「江戸川番長決定戦」だが、第一回大会から唯一の皆勤賞となっているのが今回「8代目」を襲名した黒柳。準地元と言える程走って来た水面でようやくのタイトル、かつ「8代目江戸川番長」の勲章を手にし、当地巧者としての名を更に一段押し上げた。「9代目江戸川番長決定戦」が開催される時には、「ディフェンディング番長」として連続出場記録をぜひ更新して欲しい処だ。 |