【女子優勝】守屋美穂(4482・岡山)「男女W優勝戦・第40回サンケイスポーツ杯」の女子優勝戦(12R)は、インから「コンマ12」のトップSを決めた1号艇の守屋美穂が、逃げ切って優勝。先行して行われた男子優勝戦(11R)は、1枠の茅原悠紀がFを切る大波乱となり、岡山勢の“アベックV”はならなかったが、守屋の方はキッチリ人気に応えてみせた。 絶好の良コンディションで行われたレースの方は、2コースの長嶋万記が“奇襲のツケマイ”で1Mを攻めたが、守屋は慌てず騒がずの冷静マイで、インから悠々の押し切りV。バックでは後続を引き離し、独走態勢を築いた。 長嶋が予想外とも言える積極策に出たことで、中枠の魚谷香織(3枠)と島田なぎさ(4枠)はその展開を読み切れず、外に大きく流れた…。永井聖美(5枠)も差し遅れ、ガラ空きの1Mを角度良く差してきたのは、人気薄の大外・池田浩美だった! しかし、2Mは内を突いた長嶋が見事な巧旋回を披露。池田に永井が絡んだことで、長嶋があっさりと次位に浮上した。 3着争いは、永井・池田とともに、追い上げてきた島田も加わる大接戦となったが、2周2Mを捌いた永井が最終1Mをツケ回って、熾烈な3番手争いを制した。 さて、勝った守屋は、当地初出場にして初Vの快挙を達成。前日のインタビューでは「エンジンが良かったことと、潮回りが良かったおかげですね」と謙虚に話していたが、タフな江戸川の水面を乗りこなしたことは賞賛に値する。 この後は地元の児島を皮切りに、桐生・三国のG3オールレディースに連続参戦する守屋。4月の浜名湖で産休から復帰後も順調な歩みで、堂々のA1ペースをひた走っている。「波は苦手」と話す彼女だが、難水面の江戸川Vで得た自信は大きいはずだ。 また、長嶋は当地3連続優出にして、またしても準Vと悔しい銀メダルに終わった。しかし、10月31日(月)から始まる当地のG3オールレディース(江戸川女王決定戦)にも参戦が決まっており、「ペラの調整が掴めたし、次にも何となく繋がりそうです!」と、今節は大きな収穫を得た様子。このアドバンテージを生かして、次回こそ、念願の“金メダル”奪取を目指す! |